増大号 極める!呼吸機能検査 患者を診る力が成功のカギ
6章 肺拡散能検査の失敗例とその対応
washout volumeもしくはsampling volume採取時の息漏れ
清水 康平
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1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
キーワード:
washout volume
,
sampling volume
,
採取時の息漏れ
Keyword:
washout volume
,
sampling volume
,
採取時の息漏れ
pp.262-263
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530020262
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原因分析
washout volumeもしくはsampling volume採取時の息漏れは,最後の呼出の際に口が開いてしまうことや咳が出てしまうことで起こることが多い.特に肺活量(vital capacity:VC),努力肺活量(forced vital capacity:FVC)など他の検査項目で呼出の際に息漏れがある患者では,同様な息漏れが肺拡散能(diffusing capacity of the lung for carbon monoxide:DLCO)測定でも起こる確率が高いため,対策も必要である.悪い姿勢やマウスピースの高さの調整不足などにより息漏れが起こる可能性もある.
また,マウスピースのくわえ方が悪い場合も同様に息漏れの原因になる.
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年2月29日まで)。
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