連載 授業・演習・実習をつなぐ協働の力 大学と病院が共に創る看護基礎教育・1【新連載】
看護基礎教育における協働体制の構築
長田 恵子
1
,
藤村 朗子
1
,
中村 博子
2
,
杉山 学子
3
,
菱沼 啓子
4
1東京医療保健大学立川看護学部
2独立行政法人国立病院機構 災害医療センター看護部
3独立行政法人国立病院機構 村山医療センター看護部
4国家公務員共済組合連合会立川病院
pp.230-237
発行日 2026年4月25日
Published Date 2026/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950670020230
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連載にあたって
看護基礎教育では、授業・演習・実習が本来ひと続きの学習過程であり、学生が看護実践へ歩みを進める上で欠かせない連続性を持っている。しかし現場では、大学と実習施設の教育観や指導方法が十分に結びつかず、臨地に出た学生が「机上(学内)での学びがうまく実践につながらない」という壁にぶつかることも少なくない。こうした分断を埋め、学びを実践へと確かにつなぐには、実習期間だけではなく、授業の段階から大学と臨床が共に教育を担う協働体制が不可欠と考える。
東京医療保健大学立川看護学部(以下、本学部)では、開設当初から実習施設である国立病院機構災害医療センター、国立病院機構村山医療センター、国家公務員共済組合連合会立川病院と密接に連携し、指導方針を共有しながらシームレスな教育体制の構築を進めてきた。電子実習記録の活用による学習過程の可視化、思考発話法を用いた臨床判断力の育成、看護学実習連携会議による組織的な対話、学会での共同発信など、大学と臨床が日常的かつ継続的に関わることで、学生の学びの質だけでなく、教員・指導者双方の教育的成長を生み出している。

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