活動報告
地域医師会と協働した糖尿病予備群の支援体制構築への取り組み
北村 尚子
1
,
井田 智子
2
,
吉田 登代子
1
,
田原 充
1
,
竹腰 知治
1
1岐阜県関保健所
2岐阜県教育委員会
pp.134-140
発行日 2012年2月10日
Published Date 2012/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101801
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はじめに
厚生労働省の推計(平成19年国民健康・栄養調査)において,「糖尿病が強く疑われる人」は890万人,「糖尿病の可能性を否定できない人」を合わせると2210万人とされている。また,糖尿病が強く疑われる人の治療状況について,「現在治療を受けている」と回答した者の割合は増加しているが,「ほとんど治療を受けたことがない」と回答した者は4割で,糖尿病である危険をもちながら治療を受けずに放置している者が多い現状である。
今後も糖尿病の増加に伴う住民の健康レベルの低下が危惧されるなか,地域における糖尿病対策では,関係者が共通の認識をもち,連携して取り組みを進めることが重要である。
本報告では,当管内において実施した管内2市と地域医師会・医療機関が連携し,特定健診受診者を対象とした糖尿病予備群の支援体制構築への取り組みを報告する。
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