焦点
中堅期看護教員スキルアップ研修会の意義—年間を通した研修プログラムの効果
水澤 晴代
1
1日本看護学校協議会
pp.194-200
発行日 2026年4月25日
Published Date 2026/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950670020194
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はじめに
少子高齢化が進む中で、看護に期待される社会的役割は一層高まっている。一方、現在の看護教育現場は、18歳人口の減少による入学者確保の困難さや多様化する学生への対応など、多くの課題に直面している。そのような中で看護基礎教育を充実させるには、看護教員の資質・能力の向上のための組織的な取り組みが必要である。
看護教員の向上すべき資質と求められる能力については「今後の看護教員のあり方に関する検討会報告」(2010年2月)において、看護教員としての継続教育の推進などの方針が示されている。こうした看護教員の能力の向上には、職場内での上司、同僚による支援や職場外の教育資源の活用などが大きく影響する。そして、職場外の教育資源のうち、専任教員養成講習会および教務主任養成講習会については既にガイドラインが示され、一定の実施体制が組まれているが、それ以外の中堅期、つまり経験5年以上から教務主任までの時期にある看護教員を対象にした研修体制が十分でないことが大きな課題であった。
中堅期の看護教員には、看護教員としての経験知を活用し、先見性を持ちつつ教育現場の状況を見極めて、学生と共に看護の課題を意味づけ、看護の喜びを伝えられることが期待される。
筆者が所属していた一般社団法人日本看護学校協議会(以下、当協議会)は、学校運営における中堅期看護教員の役割の大きさを考慮して、2023年より年間を通しての「中堅期看護教員スキルアップ研修」を企画し、実施してきた。その企画・運営を担当してきた立場から、この中堅期看護教員研修の意義と内容について報告する。

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