特集 「測りすぎ」評価からの脱却—看護の魅力に学生が気づける学びをどう支えるか
測りすぎの時代の学習評価論③—重要科目に埋め込まれた評価の提案
松下 佳代
1
1京都大学大学院教育学研究科
pp.546-551
発行日 2025年10月25日
Published Date 2025/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660050546
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測りすぎ・測りまちがい
冒頭(p.534)で述べたように、ミュラーの本1)は、測りすぎ・測りまちがいに警告を発したものであった。では、日本の大学教育において、測りすぎ・測りまちがいはどのように生じているのだろうか。以下では、2つの点から測りまちがいの例を示したい。1つは、「直接評価を間接評価で代替する」ことによる測りまちがい、もう1つは、「分野固有なものを汎用的とみなす」ことによる測りまちがいである。

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