特集1 看護教育DXを進めるためのビジョンと構築
専門学校が挑む看護教育DX―インフラ整備の試行錯誤と補助金獲得
細川 和恵
1
1七尾看護専門学校
pp.299-304
発行日 2025年6月25日
Published Date 2025/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660030299
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変わりゆく学びの場:パンデミックと地震の影響
新型コロナウイルスの感染拡大により、学校の教育環境が大きく変わりました。対面授業が当たり前だった時代から一転して、オンライン授業が加速し、ICT教育が進展しました。教員や学生はこの急激な変化に戸惑いながらも、必死に対応してきました。学校では通信環境の整備を進め、Google Classroomを活用して教員と学生がやり取りできるようにしました。
感染の終息に伴い対面授業が再開され、オンライン授業は中止されました。しかし、その矢先、2024年の元日に能登半島地震が発生しました。古い校舎は壁が崩れ、配管の破損や水漏れ、人体模型やコピー機などの機器の破損の被害を受けました。道路の陥没により交通機関も影響を受け、学生が安全に学習することが難しい状況となりました。

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