特集 新カリキュラム3年目、これからの地域・在宅看護論を考える
―養成校へのアンケートから―地域に出て気づいたピットフォールとそれをどう乗り越えたか
『看護教育』編集室
pp.62-67
発行日 2025年2月25日
Published Date 2025/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660010062
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地域、暮らしの授業・実習に関するアンケートの実施
保健師助産師看護師学校養成所指定規則の第5次改正を受け、地域に目を向けた看護教育の重要性がいっそう高まる中、学生が実際に地域に出て、住民やその暮らしを理解する授業が多くの教育機関で取り入れられています。一方、基礎看護学の次に学ぶ看護学として位置づけられたことで、学生が初年次から地域に出る機会が増えました。多彩な地域の場で経験を得るには、看護を学び始めて間もない学生には学習面だけでなくコミュニケーションやマナーなどの課題もありますし、人や施設との関わりでピットフォール(つまずきポイント)が生じたという話も少なくありません。
今回、『地域は教育の宝箱! 地域と学校が共に作る連携教育展開の手引き』のヒアリングに協力された看護師養成校を対象に、「地域に出る、暮らしを理解する実習や授業に関するアンケート」用紙を送付し、得られた回答を基に、学生(時には教員)が直面した課題やピットフォールと、それを乗り越えるために行われた工夫、本科目に対する希望などを尋ねました。
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