特集 新カリキュラム3年目、これからの地域・在宅看護論を考える
―『地域は教育の宝箱! 地域と学校が共に作る連携教育展開の手引き』制作を通じ抱いた―地域・在宅看護論の今とこれから
恒﨑 康子
1
1八事看護専門学校
pp.56-60
発行日 2025年2月25日
Published Date 2025/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660010056
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地域連携教育の新たな一歩となる手引き作成
厚生労働省の令和4(2022)年度看護職員確保対策特別事業「看護基礎教育における地域住民と連携した教育事例収集事業」1)の第1回会議がスタートしたのは、新型コロナウイルス感染症の影響がまだ大きい2回目のまん延防止等重点措置の期間でした。この事業では教育事例集『地域は教育の宝箱! 地域と学校が共に作る連携教育展開の手引き』2)(以下、手引き)[図1]を作成し、看護学校が学内外で地域住民と交流する事例を集めました。
2022年度入学生からは第5次指定規則改正に基づいた教育内容が始まっており、どの学校も多様な場での活躍が求められる看護師を育成すること、地域を視野に入れ、地域の方との連携をどう形にしていくかを試行錯誤されていることは容易に想像ができました。この時期に地域との連携教育が実践されているのだろうか、仮に実践されているとしても、それらを収集することは可能なのだろうかと、良い手引きができるか難しそうで不安を感じていました。
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