特集 『脳』の診察力に自信がつく・効率が上がる“あの一手”
脳梗塞
「確実に所見を取りにいく」脳梗塞疑いの初期対応
松尾 淳一
1
,
原 靖幸
1
1熊本労災病院脳神経内科
キーワード:
急性期脳梗塞
,
遺伝子組み換え組織型プラスミノゲン・アクティベータ静注療法
,
rt-PA静注療法
,
機械的血栓回収療法
,
LVOサイン
Keyword:
急性期脳梗塞
,
遺伝子組み換え組織型プラスミノゲン・アクティベータ静注療法
,
rt-PA静注療法
,
機械的血栓回収療法
,
LVOサイン
pp.964-968
発行日 2026年6月10日
Published Date 2026/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990630070964
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Point
◎超急性期脳梗塞診療の柱は,rt-PA静注療法と機械的血栓回収療法(MT)である.特に主幹動脈閉塞(LVO)はMTにより劇的な機能回復が期待できるため,初療医による迅速なトリアージが不可欠である.
◎治療適応の判断には,最終健常確認時刻(LKW)と症状発覚時刻の特定が不可欠である.発症時刻不明の症例でも,画像所見次第で治療可能な場合があるため,初療段階での安易な自己判断は避けるべきである.
◎LVOを疑う重要所見は,眼球共同偏倚,半側空間無視,失語,突然発症の意識障害の4つである.これらは短時間で評価可能かつ特異度が高いため,1つでもあれば直ちに専門施設への搬送やコンサルトを検討する.
◎搬送前は静脈路確保や低血糖の除外を行う.情報共有ではLKW,LVOサインの有無,発症前のADL,抗血栓薬の服用歴など,専門施設での治療判断に必要な情報を的確かつ迅速に伝える.

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