特集 肺炎の診断・診療エクセレンス
肺炎の治療をどうするか?
市中肺炎の抗菌薬選択をどうするか
西馬 照明
1
1加古川中央市民病院呼吸器内科
キーワード:
成人肺炎診療ガイドライン2024
,
非定型肺炎
,
レスピラトリーキノロン
,
薬剤耐性
,
スイッチ療法
Keyword:
成人肺炎診療ガイドライン2024
,
非定型肺炎
,
レスピラトリーキノロン
,
薬剤耐性
,
スイッチ療法
pp.2256-2260
発行日 2025年12月10日
Published Date 2025/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620132256
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Point
◎市中肺炎では重症度や患者背景を把握し,肺炎球菌と非定型病原体の両方を想定し,地域の耐性菌傾向も踏まえた抗菌薬選択を行うことが重要である.
◎非定型肺炎を疑う場合は,診断スコアや迅速診断を活用し,カバーの必要性を慎重に判断する.
◎経験的治療は迅速診断に基づき,可能な限り早期に標的治療へ切り替えることが推奨されている.
◎初期治療が奏効すれば,原則1週間以内の短期抗菌薬療法が有効とされ,内服スイッチも勧められる.
◎レスピラトリーキノロンは肺移行性に優れ効果的だが,結核の潜在発症や耐性菌出現への配慮が必要である.

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