特集 精神科×内科—患者と家族を支えるために知っておきたい見えない“こころ”のこと
患者心理を理解し診療に活かす
非精神科医が処方できる抗うつ薬,抗精神病薬
平松 里菜
1
,
古郡 規雄
1
1獨協医科大学病院精神神経科
キーワード:
セルトラリン
,
エスシタロプラム
,
デュロキセチン
,
リスペリドン
,
クエチアピン
Keyword:
セルトラリン
,
エスシタロプラム
,
デュロキセチン
,
リスペリドン
,
クエチアピン
pp.984-988
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620070984
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Point
◎抗うつ薬は単剤での投与を基本とする.抗うつ薬の大量投与は避け,薬剤の調整は漸増法・漸減法で行い,投与開始初期や増量時はより細かく状態の把握に努める.
◎抗うつ薬を選択する際は,選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)は比較的忍容性が高く使用しやすいが,中断症候群,アクチベーション,セロトニン症候群などに注意を要する.
◎入院患者のせん妄に対しては,リスペリドンやクエチアピンが使用されることが多く,糖尿病の有無や剤型などから薬剤を選択する.

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