特集 避けて通れない心不全診療—総合内科力・循環器力を鍛えよう!
心不全総論
BNP,NT-proBNPの測定は必須でしょうか? マネジメントにどのように役立たせたらよいですか?
西尾 亮
1
1淀川キリスト教病院循環器内科
キーワード:
BNP
,
NT-proBNP
,
心不全
,
診断
,
BNPガイド下治療
Keyword:
BNP
,
NT-proBNP
,
心不全
,
診断
,
BNPガイド下治療
pp.2123-2128
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228587
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎BNPは心室へのストレスにより分泌量が増え,心保護作用を発揮する.
◎BNP,NT-proBNPともに心不全の診断,特に除外診断のためのツールとして推奨されている.
◎診断の際には検査前確率を考慮し,BNP,NT-proBNPの値のみで安易に診断することは慎む.
◎肥満,慢性心不全,腎不全,心房細動などBNP,NT-proBNPの値に影響する因子が多数あり,注意する必要がある.
◎「BNPガイド下治療」の有用性は確立されておらず,病歴・身体所見・検査所見と総合的に考える必要がある.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.