特集 スクリーニング血液検査の素朴な“?”から始める“深み”のある日常診療
生化学検査
スクリーニング検査からアルコール依存症を見抜く!
繁田 知之
1
,
佐々木 陽典
1
1東邦大学医療センター大森病院総合診療・急病センター(内科)
キーワード:
アルコール依存症
,
平均赤血球容積
,
MCV
,
低Na血症
,
低K血症
,
AST/ALT比
Keyword:
アルコール依存症
,
平均赤血球容積
,
MCV
,
低Na血症
,
低K血症
,
AST/ALT比
pp.662-666
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620050662
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Point
◎患者も家族も飲酒量を過少申告することが多いため,スクリーニング検査からアルコール依存症を見抜く能力が求められる.
◎電解質異常,AST/ALT比,γ-GT,平均赤血球容積(MCV)などがアルコール多飲を疑う手掛かりとなる.
◎アルコール関連疾患は全臓器に及び,救急疾患から精神疾患まで多岐にわたる.
◎アルコール依存症患者の治療を行う際,refeeding症候群,浸透圧性脱髄症候群,ビタミンB1欠乏などの治療合併症にも注意する.

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