Japanese
English
今月の特集 脳脊髄液検査—その基礎と新しい展開
神経ベーチェット病と脳脊髄液検査
The cerebrospinal fluid characteristics of neuro-Behçet disease
西口 大和
1
,
川田 憲一
1
,
新堂 晃大
2
1松阪中央総合病院脳神経内科
2三重大学医学部附属病院脳神経内科
キーワード:
急性型神経ベーチェット病
,
ANB
,
慢性進行型神経ベーチェット病
,
CPNB
,
インターロイキン6
,
IL-6
,
メトトレキサート
Keyword:
急性型神経ベーチェット病
,
ANB
,
慢性進行型神経ベーチェット病
,
CPNB
,
インターロイキン6
,
IL-6
,
メトトレキサート
pp.534-538
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203300
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Point
●神経ベーチェット病(NB)はベーチェット病の重症度基準(Ⅰ〜Ⅴ度)のうちⅣ〜Ⅴ度に相当しており,適切に髄液検査を含む精査を行って治療を開始することが望まれる.
●急性型神経ベーチェット病(ANB)では髄液細胞数が6.2/mm3以上の上昇と髄液インターロイキン6(IL-6)の増加が診断に有用である.速やかに副腎皮質ステロイドによる治療を開始することが重要である.
●慢性進行型神経ベーチェット病(CPNB)では髄液IL-6が17pg/mL以下に下がるようにメトトレキサートでの治療を行い,効果が不十分な場合にはインフリキシマブ導入を考慮すべきである.
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