Japanese
English
今月の特集 COVID-19と臨床検査—得られた知見を今後の医療に活かす
COVID-19と液性因子の動態
Dynamics of humoral factors in COVID-19
杉山 真也
1
1国立国際医療研究センター研究所感染病態研究部
キーワード:
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
重症化
,
CCL17
,
インターフェロン-λ3
,
IFN-λ3
,
インターロイキン6
,
IL-6
Keyword:
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
重症化
,
CCL17
,
インターフェロン-λ3
,
IFN-λ3
,
インターロイキン6
,
IL-6
pp.977-983
発行日 2023年9月15日
Published Date 2023/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203396
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Point
●新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で重症化を示した患者で,血中サイトカイン濃度の経過を追ったところ,感染初期,重症化前,重症化時のそれぞれに特徴的な動態を示すサイトカインを同定した.
●近い将来に重症化する患者では,CCL17が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染の初期(重症化前)から低下しており,重症化の予測マーカーとして有用性が認められた.
●インターフェロン(IFN)-λ3,インターロイキン6(IL-6),CXCL9,CXCL10は重症化の数日前に上昇したことから,これらも重症化の予測マーカーとして有用性が認められた.
●IFN-α,IFN-γなどは重症化の進展とともに上昇しており,重症化の程度と関連すると考えられた.
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