特集 未来型デジタル健康活躍社会の到来と日本版看護診断
Ⅰ 未来型デジタル健康活躍社会と看護診断の活用
保健医療情報共有における医学診断と看護学診断の特性
中木 高夫
pp.497-501
発行日 2025年12月15日
Published Date 2025/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002283700580060497
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「看護診断って,概念なのよね」
いつのことでしたか,松木光子先生と学会のお昼弁当を食べているときに,看護診断がなかなかちゃんと学習されないまま使用されていることに話がおよび,「看護診断って,概念なのよね。だから,いまリストされている看護診断のひとつひとつを読み解いて,みなが同じ概念内容を思い浮かべるようにならないとダメなのよね」とおっしゃっていた。松木光子先生と言っても,いまの読者のみなさんにはどういう方かわからないでしょう。
大阪大学医学部保健学科の名誉教授で,教授在籍中に日本看護診断研究会を母体として発足した日本看護診断学会の設立メンバーから初代理事長となり,看護診断の普及の功績によってナイチンゲール記章を受章された方である。

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