特集 ITの活用とこれからの医療
在宅医療・介護連携のための情報共有基盤
須藤 修
1
1東京大学大学院情報学環
キーワード:
在宅医療
,
介護サービス
,
情報共有基盤
,
情報連携システム
Keyword:
在宅医療
,
介護サービス
,
情報共有基盤
,
情報連携システム
pp.426-431
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102792
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■地域包括ケアと情報共有
現在,わが国の65歳以上の高齢者人口は2,963万人に達し,高齢化率は23.1%の超高齢社会である(国立社会保障・人口問題研究所,2013年).国立社会保障・人口問題研究所の今後の予想に関する試算では,日本の人口は2020年には1億2,274万人,2030年には1億1,522万人,2055年には9,000万人を割り込むことが予想されている.人口構成も大きく変化し,20~64歳の人口は2011年の7,497万人から2035年には5,910万人へと20%以上も減少する一方で,65歳以上人口割合(高齢化率)は2030年には約30%,2055年には約40%になるとみられている.
とりわけ,いわゆる「団塊の世代」が75歳を迎える2025年には,超高齢化は著しく進展する.わが国は,高齢者人口の増加を見据えて,地域包括ケアを基本にした新たな社会システムづくりに取り組まなければならないだろう.
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