連載 Clinical Exercise・219
Q考えられる疾患は何か?
田中 隆光
1
1帝京大学附属病院皮膚科学講座
pp.885-886
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730790120885
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■症 例■
患 者:82歳,女性
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:肺癌,大腸癌,硬膜下血腫
現病歴:10年前に背部に小豆大の自覚症状のない皮疹が出現し,5年前より徐々に増大した.1か月前より擦れて出血することがあり,当科を受診した.
初診時現症:左中背部に12.5×9.6mm大の境界明瞭な雪だるま状の黒褐色結節(図1a)を認めた.上方はドーム状に隆起し,それと連続して下方は平らに隆起していた.上方の表面は蝋様光沢を有し,10時方向に突起を数個認めた.下方の表面はやや粗糙でわずかに鱗屑を有し蝋様光沢はない.硬さはいずれも弾性硬で下床との可動性は良好であった.
ダーモスコープ像:上方の結節は,blue whitchi veilを認め,その上に樹枝状血管があり,辺縁にはおぼろげな葉状構造を認めた(図1b).下方の結節は鱗屑痂が付着し,樹枝状血管はなく,多数のmillia-like cystsとcomedo-like openingsを認めた(図1c).
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