マイオピニオン
日本光医学・光生物学会の未来展望
清水 忠道
1
Tadamichi SHIMIZU
1
1富山大学学術研究部医学系皮膚科学
pp.888-889
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730790120888
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1. 学会の歩みと理念
本学会の前身である「光医学・光生物研究会」は1978年に名古屋市立大学医学部皮膚科学の水野信行教授により開催されました.当初は水野教授の就任10周年を記念し一度限りの会合として構想されましたが,その盛況を受け継続開催となり,1984年には「日本光医学・光生物学会」として正式に発足しました.水野教授は「光に関係する異分野の方々が集まり,それぞれの立場から他分野の問題を批判・検討することによって独善的概念を退け,普遍的な原理に到達できる.また他分野の研究が自分の領域の新しいテーマの端緒ともなる」と述べられています.この理念は現在も学会の根幹をなしており,医学,生物学,化学,物理学,工学,農学,薬学など多様な専門家が一堂に会し,光に関する最先端の知見を交換する場として発展してきました.私は森田明理前理事長(名古屋市立大学皮膚科教授)の後を継ぎ,2022年に本学会の理事長を拝命しました.
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