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帰してはいけない小児外来患者

帰してはいけない小児外来患者
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筆頭著者 崎山 弘 (他編)

その他の著者 本田 雅敬

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-62138-0

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 224

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-260-02138-8

印刷版発行年月 2015年4月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260621380

書籍・雑誌概要

外来受診する子ども(~16歳)のうち、帰してはいけない患者は誰なのか。発熱、腹痛、食欲不振、嘔吐…、よくある症状の中に潜む、まれだが重篤な疾患を見逃さないためにはどうするのか、いかにしてミスを防ぐか、に迫る。第2章では、東京都立小児総合医療センターの専門各科が臨場感溢れる45症例を提示。初期診断から確定診断に至るまでのプロセスと思考過程を追体験することで、実践的な対応を学ぶことができる。

目次

第1章 小児科外来で帰してはいけない疾患
 1 無知は救いようのない誤診を招く
 2 主訴を適切に聴取しないと診断はできない
 3 鑑別診断が念頭になければ,診察はできない
 4 診断に至る基本的な思考回路を理解する
 5 誤診するリスク(危険性)を過小評価するバイアス

第2章 ケースブック
Case 1 日齢20男児 最悪を想定した対応が生命を救った!
Case 2 日齢27男児 疑えば攻めろ!
Mini Case 1 日齢15男児 当初あせもと思われていたが…
Case 3 2か月男児 診断の最大のヒントは家族の話のなかにある
Case 4 6か月男児 親の視線も主訴のうち
Case 5 6か月女児 発熱を伴う四肢の不動をみたら
Case 6 7か月男児 木の葉を隠すなら森の中?
Case 7 8か月男児 基本に忠実な診療が見逃しを防ぐ秘訣
Case 8 9か月女児 小児のABCDの評価は正確に
Case 9 11か月男児 過去に思いを寄せること,将来を予見することの大切さ
Case 10 1歳男児 経過をみていく間に症状は変化する
Case 11 1歳3か月男児 ブロッコリーでむせる!?
Case 12~14 1歳3か月男児,2歳男児,6歳女児
おかしいと思ったら迷わず採血
Case 15 1歳6か月男児 乳児の急性胃腸炎の落とし穴
Case 16 2歳男児 血便から疑う疾患
Case 17 2歳女児 1歳男児ではないけれど
Case 18 2歳女児 診断は1つですか?
Case 19 3歳男児 たとえすべてがそろわなくても
Case 20 3歳女児 神経学的診察が大切
Case 21 3歳女児 頸を動かさないのも大切な主訴である
Mini Case 2 3歳6か月女児 よくある疾患のまれな経過
Mini Case 3 3歳8か月男児 放置された多数歯齲蝕がサイン
Case 22 5歳男児 症状がなくても油断は禁物
Case 23 5歳男児 外傷は最悪の事態まで想定
Mini Case 4 5歳6か月女児 頭痛・嘔吐で神経学的異常所見はないが…
Case 24 6歳女児 輸液で改善しない胃腸炎
Mini Case 5 7歳女児 精神疾患でよいですか?
Case 25 8歳女児 事実に忠実であることが答えに通じる
Case 26 9歳男児 ランニング中の失神
Case 27 10歳女児 にこにこしているが…
Case 28 11歳女児 付随する症状に注意
Case 29 12歳男児 ドプラエコーは補助診断
Case 30 13歳男子 血便・下痢=感染性腸炎?
Case 31 13歳男子 経過の長い症例で確認すること
Case 32 13歳女子 便秘は誰が困るのか
Case 33 14歳男子 嘔気の原因は?
Case 34・35 14歳女子,15歳男子
目に見えなくてもそこにある
Case 36 15歳男子 “異常なし”と“正常確認”は似て非なるモノ
Case 37 15歳女子 大事なことを見落としていませんか?
Case 38 15歳女子 子ども自身の言葉に耳を傾けよ
Case 39 16歳女子 思春期患者には思春期患者の問題がある
Case 40 1か月女児 冷静に,しかし温かく

あとがき
第2章 ケースブック 診断名一覧
索引

column
 1 乳幼児の摂食障害と感覚過敏
 2 全部脱がせて診察する(その1)
 3 全部脱がせて診察する(その2)
 4 お母さん,大丈夫だよ
 5 診察の手順
 6 停電しても診療できるか?
 7 眼窩,鼻翼周囲に圧痛を訴える10歳くらいの女児はいませんか?
 8 溶骨性病変とBCG結核-国際的な発症の相違
 9 昨日の体重を今日量ることはできない
 10 帰してしまい緊急手術となった小児外来患者