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臨床に役立つ歩行運動学
身に付けろ自分史上、最高の分析力
筆頭著者 畠中 泰彦 (著)
鈴鹿医療科学大学保健衛生学部リハビリテーション学科 学科長 教授 理学療法士
運動と医学の出版社
電子版ISBN
電子版発売日 2024年6月3日
ページ数 170
判型 B5変
印刷版ISBN 978-4-904862-55-1
印刷版発行年月 2022年11月
書籍・雑誌概要
身に付けろ自分史上、最高の分析力
臨床現場で何回も見返したくなる歩行分析の決定版!
それぞれの異常パターンの直接的原因と間接的原因を解説!
リハビリテーションのニーズとして頻出する〝歩行の再獲得〟。
こうしたニーズに応えるために、私たちセラピストは最も歩行に精通していなければならない職種であるといえる。
しかし、歩行はその動作の複雑性から『歩行分析が苦手』、または『現象を捉えることができたとしても臨床に活かす事ができない』と悩んでいるセラピストも多い。
そこで今回、歩行の再獲得につながるバイブルとなる書籍が完成した。
臨床歩行分析研究会の会長を歴任し、歩行の研究者として、そして臨床家として活躍する理学療法士、畠中泰彦先生が執筆している。
理論科学だけでなく、臨床家としての経験科学に基づくトピックも豊富にあるため、学んだ知識を実際の臨床に活かすことができる内容となっている。第4章では正常歩行からの逸脱パターンを71種類も紹介している。そして、それぞれのパターンの直接的要因と間接的原因を徹底解説しているため、歩行分析からの臨床推論に大いに役立つように作られている。
本書はプロの臨床家向けとして構成された本でもあるため、教科書的に1ページから読み進めるのも良し、そして臨床場面で感じた疑問を解き明かす際に対象のページを読み込むのも良しの理想的な作りになっている。何度も「実践」と「読み返し」を繰り返すことによって、最高の分析能力を手に入れることができるだろう。
目次
第1章 歩行の運動学と運動力学
1.二足歩行の意義
2.歩行に特化した専門用語の意味
3.歩行中、身体に作用する力
4.観察による歩行分析
5.観察から分析、仮説と検証へ
第2章 歩行における筋機能
1.動作と筋活動の関係
2.関節モーメントと筋活動の関係
3.歩行周期中の筋機能
第3章 歩行の制御と神経科学
1.バランスという便利で曖昧な用語
2.歩行の周期性
3.中枢パターン生成器(CPG)による歩行パターンとリズムの神経学的制御、シナジー
第4章 正常メカニズムの破綻と異常歩行の運動学
1.因果関係を仮説に基き、介入を通じて検証する
2.初期接地、荷重応答期にみられる異常
3.立脚中期、立脚終期にみられる異常
4.前遊脚期、遊脚期にみられる異常