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印象から始める歩行分析
エキスパートは何を考え,どこを見ているのか?
筆頭著者 盆子原 秀三 (他著)
その他の著者等 山本 澄子
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63590-5
電子版発売日 2018年11月26日
ページ数 152
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-03590-3
印刷版発行年月 2018年11月
書籍・雑誌概要
あなたの身近にある「印象の言葉」が分析の糸口となる力強い、滑らか、硬い、重い、不安定…など、身近にある「印象の言葉」で各歩行相の逸脱した動きを認識し、O.G.I.G.の歩行分析を応用したデータフォームをチェックすることで主な原因を把握。さらに観察カードを用いることで問題点を絞り込み、具体的な解決策を導き出す過程を体験することができる1冊。
目次
序
この本の活用法について
第1章 動きの印象
1 動きの印象を表す言葉
2 印象と歩行の機能的課題との関連性
3 各歩行相と動きの印象
第2章 印象を決定する歩行のメカニズム
1 歩くとは
2 歩行の決定要因
3 パッセンジャーとロコモーター
4 ロッカーファンクション
第3章 分析に必要な観察の視点
1 観察による歩行分析に関する文献的な考察
2 観察による歩行分析に影響を与える要因
3 観察しやすい3つの部位
4 各歩行相における機能的な意義について
~クリティカルイベントの動きと肢位への着目
第4章 印象に影響を与える逸脱した動き
1 逸脱した動きの主原因とその分析
1 荷重の受け継ぎ:初期接地での「力強い」と荷重応答期での「勢い」に
影響を与える逸脱した動き
2 単脚支持:立脚中期での「安定している」と立脚終期での「軽い」に
影響を与える逸脱した動き
3 遊脚前進:前遊脚期から遊脚初期での「滑らか」と遊脚中期の足部
クリアランスによる「大きい」振出しに影響を与える逸脱した動き
4 遊脚期に起こる機能的下肢長の左右差を原因とした異常歩行
2 逸脱した動きのパターン化
第5章 データ・フォームによる分析
1 データ・フォームの記載のしかた
1 O. G. I. G歩行分析基本データ・フォーム
2 印象に基づく歩行分析データ・フォーム(全身様式)
2 データ・フォームの解釈の仕方:原因の絞り込み
3 データ・フォームの活用法の実際
4 症例提示
5 データ・フォームを使用することの利点
6 データ・フォームを使用するうえでの留意点
第6章 観察カードによる分析
1 観察カードによる歩行分析の進め方
2 分析過程での初心者(学生)とエキスパートとの比較
3 エキスパートの着目点
4 観察カードの活用法の実際
第7章 運動療法の立案
1 歩行分析による問題点の解釈
2 運動の組み立てと導入の仕方
3 運動介入における効果判定
4 運動療法実施の際のセラピストの心得
第8章 「印象」の理解に役立つ評価方法
1 歩行の距離的/時間的パラメーター
2 観察による歩幅や逸脱した動きに関して標準化された評価バッテリー
3 ビデオ撮影の方法について
付録1 演習問題
付録2 練習用カード
参考文献
索引