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ゲノム編集入門
ZFN・TALEN・CRISPR-Cas9
筆頭著者 山本 卓 (編)
広島大学教授,博士(理学)
裳華房
電子版ISBN 978-4-7853-7735-9
電子版発売日 2022年3月21日
ページ数 240
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-7853-5866-2
印刷版発行年月 2016年12月
書籍・雑誌概要
人工DNA切断酵素の作製が煩雑で難しかったため限られた研究での利用にとどまっていたゲノム編集は、新しい編集ツールであるCRISPR-Cas9の出現によって、誰もが簡便に効率よく広範囲に利用できるものへと大きく変わった。
有用物質を作る微生物の作製、植物や動物の品種改良や創薬に必要な疾患モデルの細胞や動物の作製、さらにはがんを含む病気の治療への利用など、ゲノム編集は、基礎研究の分野のみならず、産業や医療での分野においても世界中で研究が進められている。
本書は、「ゲノム編集の基礎を勉強したい」「さまざまな生物でこの技術を使うメリットがどこにあるのかを知りたい」「産業や医療におけるこの技術の有用性を知りたい」と考える初心者を対象にした、国内初のゲノム編集の入門書である。微生物から植物、さまざまな動物でゲノム編集技術を開発してきた国内の研究者が、従来の改変技術とゲノム編集の技術を紹介し、ゲノム編集の可能性についてわかりやすく解説する。
2020年度ノーベル化学賞に輝いたCRISPR-Cas9の礎となった遺伝子配列CRISPRを見つけた石野良純教授による「CRISPRの発見から実用化までの歴史」も掲載。
目次
1.ゲノム編集の基本原理 [山本 卓]
2.CRISPR の発見から実用化までの歴史 [石野良純]
3.微生物でのゲノム編集の利用と拡大技術 [近藤昭彦・西田敬二・荒添貴之]
4.昆虫でのゲノム編集の利用 [丹羽隆介]
5.海産無脊椎動物でのゲノム編集の利用 [坂本尚昭]
6.小型魚類におけるゲノム編集の利用 [泰松清人・川原敦雄]
7.両生類でのゲノム編集の利用 [鈴木賢一]
8.哺乳類でのゲノム編集の利用 [宮坂佳樹・真下知士]
9.植物でのゲノム編集の利用 [安本周平・村中俊哉]
10.医学分野でのゲノム編集の利用 [宮本達雄]
11.ゲノム編集研究を行う上で注意すること [田中伸和]