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歩行再建を目指す

下肢装具を用いた理学療法

下肢装具を用いた理学療法
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筆頭著者 阿部 浩明 (編)

文光堂

電子版ISBN

電子版発売日 2022年2月14日

ページ数 210

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-8306-4573-0

印刷版発行年月 2019年3月

DOI https://doi.org/10.50936/9784830645730

書籍・雑誌概要

急性期・回復期・生活期の3部構成となっており,各期において歩行再建を目指した真摯な取り組みを紹介している.10年前には考えられなかった“歩行の力学的パラダイム”として知られる“倒立振子モデル”を形成した歩容の獲得や,実用的な速度を有する歩行能力の再獲得は,装具が技術的に進歩したという背景がある.完全麻痺の患者でも歩行再建がより高いレベルでなされるようになった中枢神経系理学療法のあり方を提示する.

目次

I 急性期の下肢装具療法事例
概論 1 急性期の理学療法においてどのように装具療法を進めるか
実践 2 下肢筋緊張亢進例に対する理学療法評価に基づいた装具療法
   3 筋電図を用いた治療方針の選択と下肢装具療法
   4 下肢装具作製の必要性を適切に判断するために必要な脳画像情報の活用
   5 皮質脊髄路の完全損傷を認めた若年重度片麻痺者に対する下肢装具を用いた歩行トレーニング
   6 実用的な歩行能力の獲得が困難と思われた高齢重度片麻痺例の装具作製と理学療法
   7 離床の遅れにより廃用が生じた外減圧術後脳梗塞例に対する歩行能力の再獲得を目指した下肢装具を用いた取り組み
II 回復期から在宅復帰に向けた取り組み事例
概論 8 回復期の理学療法においてどのように装具療法を進めるか
実践 9 長下肢装具からのカットダウン後に歩容異常が出現した左内頸動脈閉塞による右片麻痺例の歩容および歩行能力改善に向けた取り組み
   10 脳卒中発症後6か月経過し歩行に全介助を要する重度片麻痺を呈した症例に対する下肢装具療法
   11 脳血管障害による視床吻側部の損傷例─意識障害の改善,自宅復帰を目指した症例
   12 油圧制動付短下肢装具を用いた歩行トレーニングにより歩行能力が改善した運動失調例
   13 軽度運動麻痺と麻痺側運動失調が混在した視床出血例
   14 円背と認知症を伴う高齢脳卒中例に対する下肢装具を用いた歩行トレーニング
   15 右麻痺を呈した全盲の症例に対する装具を用いた歩行トレーニングと在宅復帰に向けた取り組み
III 生活期の下肢装具療法事例
概論 16 生活期の理学療法においてどのように装具療法を進めるか
実践 17 下肢装具の再作製と反復ステップ練習により歩行機能が改善した生活期片麻痺例
   18 足部内反が悪化した生活期片麻痺者に対する油圧制動付短下肢装具を使用した下肢装具療法
   19 重度の反張膝と足部内反が出現した生活期片麻痺者に対する油圧制動付長下肢装具を使用した下肢装具療法
   20 進行性疾患に対する外来での装具療法
   21 短下肢装具にて自立歩行していた脳卒中既往のある症例に対する長下肢装具を用いた歩行トレーニング
   22 足関節背屈制限を有する生活期重度片麻痺者に対する長下肢装具を用いた歩行トレーニング
索引