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地域包括ケアにおけるPT・OTの役割

個別地域ケア会議・介護予防事業から学ぶ

地域包括ケアにおけるPT・OTの役割
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筆頭著者 田中 康之 (編)

文光堂

電子版ISBN

電子版発売日 2021年10月18日

ページ数 216

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-8306-4544-0

印刷版発行年月 2016年6月

DOI https://doi.org/10.50936/9784830645440

書籍・雑誌概要

「地域ケア会議」「個別地域ケア会議」「介護予防事業」に参加するPT・OTのための基礎知識と役割等について事例を使い解説している.PTやOTが地域包括ケアシステムの構築,そしてその推進に資する職種となり,有用な関わりができ,個を見るだけではなく,地域全体を見て,多くの場で「触らない」で貢献できるよう押さえておきたい内容をまとめている.これから「多職種連携」をしながら「地域」に関わるPT・OTに必ず役立つ1冊.

目次

PART 1 地域包括ケアシステムにおけるリハビリテーション専門職の役割と実際

第1章 地域包括ケアシステムとは
1 今,なぜ,地域包括ケアシステムなのか?
 1 「地域包括ケアシステム」は,なぜ必要なのか?
 2 地域包括ケアシステムとはどのようなものなのだろうか?
 3 地域包括ケアシステムにおける医療の役割
 4 地域包括ケアシステムにおける介護の役割
 5 今,なぜ,地域包括ケアシステムなのか?
2 地域包括支援センターの役割
 1 包括的支援事業
 2 その他の事業
3 地域ケア会議とは?
 1 地域ケア会議とは?
 2 地域ケア会議におけるリハ専門職への期待
 3 個別地域ケア会議に参加するための課題
 4 個別地域ケア会議の流れ
 5 個別地域ケア会議出席に際しリハ専門職に必要な視点
4 介護予防とは?
 1 介護予防とは?
 2 日本の介護予防施策の変遷
 3 地域づくりによる介護予防の推進
コラム めざせ元気!!こけないからだ講座(介護予防事業)と関わって
5 リハビリテーション専門職の役割・機能 ①理学療法士
  〜地域ケア会議・介護予防における理学療法士の役割〜
 1 地域ケア会議における理学療法士の役割
 2 介護予防事業において理学療法士に求められること
6 リハビリテーション専門職の役割・機能 ②作業療法士
  〜地域包括ケアシステムにおける作業療法士の役割〜
 1 地域包括ケアシステムにおける現状と作業療法士への期待
 2 医療と介護の連携における作業療法士の役割
 3 地域ケア会議と介護予防における作業療法士の役割
コラム 地域包括ケアに資する人材育成
第2章 実践事例(個別地域ケア会議における事例)
1 暴言や暴力で他者との関係性が築けないで,引きこもりがちな生活をしている
  独居のうつ病高齢者の事例
2 運動器疾患を背景に生活機能が低下している高齢者の事例
  ~膝の痛みにより温泉への参加ができずリハビリテーションと入浴を目的に
  デイケアを利用している一人暮らしの女性高齢者〜
3 中山間地域における独居認知症高齢者の生活支援
  〜過疎地ならではの背景が課題となっている高齢者の事例〜
4 住み替えが必要な地域背景が課題となっている高齢者の事例
  〜将来の住み替えに備えて2地域居住を提案した事例〜
5 高次脳機能障害を抱えた独居高齢者の支援事例
  〜地域包括支援センターの作業療法士としての多方面の視点での関わり〜
6 認認介護事例と認知症の独居など,処遇困難な認知症事例
  〜認知症のある要介護認定者2人暮らしの支援事例〜
7 本人が機能回復練習に固執して生活が広がらない脳卒中の事例
  〜障害福祉担当部署に勤務する理学療法士としての関わり〜
8 住環境が原因で生活機能が低下している障害者の事例
  〜障害福祉担当部署に勤務する理学療法士としての関わり〜
9 パーキンソン病でサービスの導入に消極的な事例への支援
  〜医療機関所属の作業療法士としての関わり〜
10 筋萎縮性側索硬化症などの神経筋疾患に関わる事例
  〜医療機関所属の作業療法士としての関わり〜
11 生活保護を受給しながら一人暮らしをしている40歳代片麻痺男性の事例
  〜活動・参加の視点と多職種連携により,いきいきとした生活を支援するには〜
12 知的障害者の長男と同居する下腿切断の60歳代男性の事例
  〜複数の制度の利用調整と自立支援の視点から〜
13 住民主体の介護予防への取り組み1
  住民主体による地域づくり型介護予防事業〜いんざい健康ちょきん運動〜
14 住民主体の介護予防への取り組み2
  〜やちよ元気体操による住民主体型の介護予防〜
15 住民主体の介護予防への取り組み3
  〜住民主導型介護予防事業鬼石モデル〜
16 住民主体の介護予防への取り組み4
  〜シルバーリハビリ体操指導士養成事業〜
コラム 東日本大震災の支援活動から地域活動へ向けて

PART 2 地域包括ケアシステムをより理解するために

第3章 地域とは何か
1 地域の定義〜AreaとCommunity〜
  1 地域で行われていること
  2 地域リハビリテーション
  3 今後の取り組み
2 地域づくりの意味
  1 「地域」と「地域づくり」
  2 なぜ,「地域づくり」がクローズアップされるのか
  3 「医療」,「介護」分野からみた地域づくり
  4 住民からみた地域づくり
  5 地域包括ケアシステムにおける「地域づくり」
3 地域の力~地域資源について~
  1 町内会
  2 民生委員・児童委員
  3 社会福祉協議会
  4 地域資源(NPO法人,ボランティア)
  5 地域における市区町村の役割
コラム 千葉県柏市の在宅リハビリテーション連絡会の試み
4 既存の地域保健・福祉活動〜高齢者福祉の歴史〜
  1 介護の歴史 −昔から介護は家族が担っていた?−
  2 日本の高齢者福祉の始まり −老人福祉法の制定−
  3 老人保健法の制定
  4 ゴールドプラン・新ゴールドプランの策定
  5 介護保険制度の導入
コラム リハビリテーション専門職に期待したいこと
コラム リハビリテーション専門職に期待したいこと
第4章 ヘルスプロモーションとICF を理解する
1 トータルヘルスプロモーションの考え方
  1 ヘルスプロモーション
  2 身体的健康(フィジカルヘルス)
  3 精神的健康(メンタルヘルス)
  4 トータルヘルスケア
2 ICFと生活行為向上リハビリテーション
  1 国際生活機能分類(ICF)の考え方
  2 ICFによる地域保健活動(ヘルスサービス)とリハビリテーションの協働
  3 地域ケア会議や家庭訪問でのICFの活用
  4 ICFと生活行為向上リハビリテーション
第5章 多職種連携
1 連携とは?
  1 連携とは何か?
  2 規範的統合
  3 顔の見える関係
  4 医療と介護の連携
  5 よりよい連携のために
2 専門職連携〜対象者の立場から捉える〜
  1 地域で生活していくということ
  2 対象者支援について考える
  3 多職種連携
  4 多職種連携からの広がり
  5 連携なしのデメリット
  6 会議などでの対象者支援
コラム 行政に所属するリハビリテーション専門職と保健師との関係
3 連携の評価〜医療・福祉施設から捉える〜
  1 連携が必要とされる背景
  2 多職種・多施設(機能)間連携の評価
  3 鍵となるこれからの制度改革と連携
4 産官学連携が生み出す「介護予防」の取り組みと可能性
  1 製造業の衰退と地方都市の沈滞化
  2 地域活性化へ向けた産官連携から産官学連携への取り組み
  3 健康づくりに関する産官学連携の取り組み
  4 金沢大学健康増進科学センターの取り組み
第6章 理学療法士・作業療法士の役割・機能
1 役割・機能の類型
  1 問題提起
  2 触らない理学療法士・作業療法士
  3 地域ケア会議で求められていること
  4 理学療法士・作業療法士の活動概念図
2 理学療法士の活動の実際
  1 自治体名
  2 自治体の概要
  3 従事している業務
  4 概念図を使った業務整理
3 作業療法士の活動の実際
  1 自治体名
  2 自治体の概要
  3 従事している業務
  4 概念図を使った業務整理
コラム 生活行為向上マネジメント(Management Tool for Daily Life Performance:MTDLP)
索引

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