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≪腫瘍病理鑑別診断アトラス≫
腎癌 第2版
筆頭著者 大江 知里 (編集)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2023年11月7日
ページ数 292
判型 B5変型
印刷版ISBN 978-4-8306-2266-3
印刷版発行年月 2023年11月
書籍・雑誌概要
2021年に腎癌取扱い規約第5版,2022年にWHO分類第5版が刊行され,組織型分類は複雑さを増し,日々の病理診断に難渋することも多くなった.また分子標的治療薬などが承認され,治療選択における形態的評価の役割も増している.そうした状況を踏まえ,今改訂では,最新知見を盛り込み,精選した病理写真とともに,定義や病理診断の要点,鑑別ポイントを解説した.臨床と病理の連携を目的に,画像診断や最新の治療についても解説する.
目次
第1部 検鏡前の確認事項
Ⅰ.腎腫瘍組織分類の現状
Ⅱ.病理標本の取り扱い方
第2部 組織型と診断の実際
Ⅰ.淡明細胞腫瘍
1.淡明細胞型腎細胞癌
2.低悪性度多房囊胞性腎腫瘍
Ⅱ.乳頭状腫瘍
1.腎乳頭状腺腫
2.乳頭状腎細胞癌
Ⅲ.好酸性および嫌色素性腫瘍
1.腎オンコサイトーマ
2.嫌色素性腎細胞癌
Ⅳ.集合管腫瘍
1.集合管癌
Ⅴ.その他の腎腫瘍
1.淡明細胞乳頭状腎腫瘍
2.粘液管状紡錘細胞癌
3.管状囊胞状腎細胞癌
4.後天性囊胞腎症随伴性腎細胞癌
5.好酸性充実性囊胞性腎細胞癌
6.腎細胞癌,NOS
Ⅵ.分子生物学的に定義される腎細胞癌
1.TFE3 再構成性腎細胞癌(TFE3-rearranged RCC)
2.TFEB 変異性腎細胞癌(TFEB-altered RCC)
3.ELOC 変異性腎細胞癌(ELOC-mutated RCC)
4.フマル酸ヒドラターゼ欠損性腎細胞癌
5.コハク酸脱水素酵素欠損性腎細胞癌
6.ALK 再構成性腎細胞癌
7.SMARCB1 欠損性腎髄質癌
Ⅶ.後腎性腺腫
Ⅷ.腎混合性上皮性間質性腫瘍
Ⅸ.腎間葉系腫瘍(成人間葉性腫瘍)
1.古典的血管筋脂肪腫/腎PEComa
2.類上皮性血管筋脂肪腫
3.腎血管芽腫
4.傍糸球体細胞腫瘍
5.腎髄質間質細胞腫瘍
Ⅹ.小児腫瘍
1.小児腎間葉性腫瘍
(1)先天性中胚葉性腎腫
(2)腎ラブドイド腫瘍
(3)腎明細胞肉腫
2.腎芽細胞性腫瘍
(1)腎芽腫
3 .児囊胞性腎腫
第3部 鑑別ポイント
Ⅰ.組織型鑑別の進め方
Ⅱ.形態に基づく鑑別
1.淡明な細胞質を有する腫瘍の鑑別
2.乳頭状,管状乳頭状構築を示す腫瘍の鑑別
3.好酸性細胞質を有する腫瘍の鑑別
4.高度浸潤性を示す腫瘍の鑑別
5.小型細胞からなる腫瘍の鑑別
6.囊胞状腫瘍の鑑別
Ⅲ 免疫組織化学
Ⅳ.特殊検索法(分子生物学的手法)
Ⅴ.針生検による鑑別
第4部 臨床との連携
Ⅰ.腎癌の疫学
Ⅱ.腎腫瘍性病変の画像診断
Ⅲ.腎腫瘍性病変の進行期と治療方針・予後(分子標的治療,免疫チェックポイント阻害薬を含む)
Ⅳ.家族性腫瘍症候群への対応
Ⅴ.病理診断報告書の記載
索引