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筆頭著者 長嶋 洋治 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2022年1月24日
ページ数 264
判型 B5変
印刷版ISBN 978-4-8306-2239-7
印刷版発行年月 2013年11月
書籍・雑誌概要
腎癌の病理診断のスタンダードをめざした腫瘍病理鑑別診断アトラス.腎実質上皮性腫瘍のみならず,非上皮性腫瘍,混合性腫瘍,小児腫瘍も含めた腎腫瘍の日常診断にすぐに役立つ一冊.カラー写真をふんだんに盛り込んだ疾患毎の解説,鑑別診断から,臨床との連携に至るまで詳細に解説を施している.図版36点,表組44点,カラー写真392点,モノクロ写真2点.
目次
第1部 検鏡前の確認事項
Ⅰ.腎腫瘍組織分類の現状
1.腎細胞性腫瘍
2.後腎性腫瘍
3.後腎芽細胞性腫瘍
4.間葉性腫瘍
5.混合性腫瘍
6.神経内分泌腫瘍
II.病理標本の取扱い方
1.根治的腎摘除術検体の扱い方
2.腎部分切除検体の扱い方
3.腎細切除去morcellation nephrectomy
4.小児腎腫瘍
III.腎腫瘍の免疫組織化学
1.正常腎組織における免疫組織化学的特徴
2.腎腫瘍の診断に用いる代表的な免疫組織化学的マーカー
3.腎腫瘍の各組織型における免疫組織化学
4.細胞形態および組織形態の類似性からみた腎腫瘍の鑑別診断
5.針生検組織における腫瘍診断
6.腎細胞癌の転移の診断
IV.特殊検査法(分子生物学的手法)
1.染色体解析法
2.癌の網羅的染色体解析によって何が明らかになるか─アレイCGH 解析でわかること─
第2部 組織型と診断の実際
Ⅰ.上皮性腫瘍
1.淡明細胞型腎細胞癌
2.多房囊胞性腎細胞癌
3.乳頭状腎細胞癌
4.嫌色素性腎細胞癌
5.集合管癌
6.腎髄質癌
7.Xp11.2 転座型腎細胞癌
8.神経芽腫随伴腎細胞癌
9.粘液管状紡錘細胞癌
10.乳頭状・管状乳頭状腺腫
11.オンコサイトーマ
12.後腎性腺腫
13.紡錘細胞癌(類肉腫癌)
14.TFEB 転座型腎細胞癌
15.ALK 転座型腎細胞癌
16.管状囊胞癌
17.BHD(Birt-Hogg-Dubé 症候群)関連腎腫瘍
18.透析関連腎腫瘍
19.腎カルチノイド(神経内分泌腫瘍)
II.非上皮性および混合性腫瘍
1.傍糸球体細胞腫
2.血管筋脂肪腫
3.類上皮性血管筋脂肪腫
4.囊胞性腎腫と混合性上皮間質性腫瘍
5.腎髄質間質細胞腫瘍
III.小児腫瘍
1.腎芽腫
2.先天性間葉芽腎腫
3.明細胞肉腫
4.悪性ラブドイド腫瘍
第3部 鑑別ポイント
Ⅰ.淡明または好酸性細胞質をもつ腎腫瘍の鑑別
1.淡明細胞型腎細胞癌
2.嫌色素性腎細胞癌
3.類上皮性血管筋脂肪腫
4.オンコサイトーマ
5.黄色肉芽腫性腎盂腎炎
II.小型細胞からなる腫瘍
1.臨床的事項
2.腎芽腫
3.後腎性腺腫
4.滑膜肉腫
5.PNET/Ewing 肉腫
III.乳頭状,管状乳頭状構築を示す腫瘍の鑑別
IV.囊胞状構築を示す腫瘍の鑑別
1.囊胞性腎腫
2.混合性上皮間質性腫瘍(MEST)
3.多房囊胞性腎細胞癌
4.淡明細胞型乳頭状腎細胞癌
5.その他の囊胞を主体とする腎腫瘍の鑑別疾患
Ⅴ.浸潤性増殖,紡錘形細胞からなる腫瘍の鑑別
1.集合管癌
2.腎浸潤性尿路上皮癌
3.紡錘細胞癌(類肉腫癌)
4.高悪性度乳頭状腎細胞癌
5.粘液管状紡錘細胞癌
第4部 臨床との連携
Ⅰ.腎癌の疫学
1.我が国における腎発生癌の疫学調査
2.腎癌研究会による疫学調査結果
3.腎癌の発症と予防
4.腎癌の臨床─診断
5.腎癌の臨床─治療
6.自施設における腎癌調査結果
II.腎腫瘍性病変の放射線画像診断
1.質的診断の手順
2.各疾患の画像所見
III.腎腫瘍性病変の進行期と治療方針・予後
IV.家族性腫瘍症候群への対応
1.ヒト腎癌の組織学的分類とヒト遺伝性腎癌の分類
2.von Hippel-Lindau(VHL)病
3.遺伝性乳頭状腎癌1型と2型
4.Birt-Hogg-Dubé(BHD)症候群
5.結節性硬化症(TS)
6.最近のトピックス
7.遺伝カウンセリング
8.インフォームド・コンセント
9.研究試料の扱い
Ⅴ.病理診断報告書の記載
索引