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NASH・NAFLDの診療ガイド2021
筆頭著者 日本肝臓学会 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年10月4日
ページ数 72
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-2110-9
印刷版発行年月 2021年3月
書籍・雑誌概要
本書全体を定義,疫学,病因・病態,検査所見,病理所見,治療,予後の全7章に分け,図表を多用し診療に役立つ最新情報を記載.また前版に引き続き,病理所見はアトラス形式を用いてわかりやすく提示.さらに,最新の診療ガイドラインに準拠するとともに,その一歩先を行く内容を盛り込むことで,NASH・NAFLD診療の現状とスタンダードを指し示した.本疾患に携わる多くの方々に手にとっていただきたい一冊.
目次
第1章 NAFLDの定義と分類
1.非アルコール性脂肪性肝疾患NAFLDとは
2.疾患概念の変遷と臨床現場での認識の変化
3.NAFLDの定義(診療ガイドラインに準拠した定義)
第2章 NAFLDの疫学
1.NASH・NAFLDの有病率
1 有病率と性別・年齢・地域との関連
2 有病率とBMIとの関連
3 線維化への進展
2.NAFLDにおける生活習慣病の頻度
3.非肥満患者におけるNASH・NAFLDの有病率
[memo]アジア人における非肥満NAFLD
4.小児におけるNASH・NAFLDの有病率
[memo]B, C型慢性肝炎治療後の脂肪肝
第3章 NAFLDの病因・病態
1.NAFLDの基本的病因・病態
1 肥満
[memo]メタボリックシンドローム
[memo]アディポサイトカイン
2 インスリン抵抗性
2.NAFLDの発症機序
1 遺伝的素因
1)PNPLA3 遺伝子
2)NAFLD病態に関与するその他の遺伝子多型
a.TM6SF2
b.CKR
c.MBOAT7
d.DYSF
e.PEMT
2 脂肪肝形成にかかわる脂質代謝
1)脂肪酸およびTG合成系
[memo]adenosine monophosphate(AMP)activated protein kinase(AMPK)
2)肝細胞での脂肪酸酸化
3)肝細胞からのTGの血中放出
3.脂肪肝に伴う肝細胞傷害の機序
1 酸化ストレス
[memo]活性酸素種(ROS)とROS消去系
1)ミトコンドリアの異常
2)ミクロソームおよびペルオキシソームの関与
2 脂肪毒性
3 腸内細菌叢の変化と自然免疫系
4 NAFLD病態形成に関与するその他の要因
第4章 NAFLDの検査所見
1.肝脂肪化診断に有用な画像検査
1 腹部エコー検査
2 VCTE
3 MR spectroscopy(MRS)
2.肝線維化診断に有用な血液学的バイオマーカーおよびスコアリングシステム
1 肝線維化マーカー
2 スコアリングシステム
3.肝線維化診断に有用な画像検査
4.肝生検の適応症例
5.肥満・2型糖尿病患者におけるスクリーニング
第5章 NAFLDの病理所見
1.はじめに
2.病理所見
1 ballooningの評価
2 マロリー・デンク体の評価
3 脂肪化の評価
4 線維化の評価
3.所見の記載と総合評価
4.参考資料
5.まとめ
第6章 NAFLDの治療
1.はじめに
2.NAFLDの治療方針
3.食事療法・運動療法
4.薬物療法
1 糖尿病治療薬
1)チアゾリジン薬
2)SGLT2阻害薬
3)GLP-1 受容体作動薬
4)ビグアナイド薬(メトホルミン)
2 脂質異常症治療薬
1)スタチン系薬剤(HMG-CoA還元酵素阻害薬)
2)フィブラート系薬剤
3)エゼチミブ
3 降圧薬
1)アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB),ACE阻害薬
4 抗酸化療法
1)ビタミンE
2)ペントキシフィリン
3)ベタイン
4)瀉血療法
5 肝臓用薬
1)ウルソデオキシコール酸
2)強力ネオミノファーゲンシー®
6 現在開発中の薬剤
5.外科療法
1 腹腔鏡下スリーブ状胃切除術,腹腔鏡下胃バイパス術
2 肝移植
第7章 NAFLDの予後
1.はじめに
2.NAFLDの予後
3.NAFLの予後
4.NASHの予後
5.NASH肝硬変
6.NASH肝細胞癌の特徴