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慢性肝炎・肝硬変の診療ガイド 2019
筆頭著者 一般社団法人日本肝臓学会 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年5月17日
ページ数 96
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-2105-5
印刷版発行年月 2019年4月
書籍・雑誌概要
日本肝臓学会編集による,臨床医のための慢性肝炎・肝硬変診療に役立つガイドブックの最新版.新薬の登場による進歩が著しい慢性肝炎治療に関しては,最新の情報にアップデートし大幅に改訂.改訂を続けている日本肝臓学会ガイドラインに沿って,最新の診断と治療の実際を,非専門家にも読みやすく,わかりやすく解説した.肝臓専門医だけでなく,慢性肝炎・肝硬変患者の診療に携わるすべての臨床医,コメディカルにも必携の一冊.
目次
第1章 B型肝炎
1 概 要
1.はじめに
2.HBVとその感染
memo HBVの複製過程
3.診断と病態の把握
4.治療の対象と目標
2 検査・診断
1.はじめに
2.B型肝炎の診断
3.HBV活動性の評価
memo HBV DNA定量法の単位について
4.抗ウイルス療法とウイルスマーカー
memo cccDNA
memo HBコア関連抗原量
5.遺伝子型(genotype)とウイルス変異
memo 遺伝子型(genotype)
6.その他の検査
3 経 過
1.はじめに
2.HBVキャリアの病期
1 免疫寛容期(immune tolerant phase)
2 免疫応答期(immune clearance phase)
3 低増殖期[low replicative phase(inactive phase)]
4 寛解期(remission phase)
memo 米国肝臓病学会のガイドラインの分類
memo de novo B型肝炎
3.HBVキャリアの自然経過
4.HBV再活性化
4 治 療
1.B型慢性肝炎の治療方針
1 治療の基本方針
2 日本肝臓学会のB型肝炎治療ガイドライン(第3.1版)
2.B型肝炎の各種治療法
1 インターフェロン(IFN)
1)治療効果
2)投与対象
3)投与方法,副作用
4)核酸アナログ製剤とIFNのsequential療法
5)核酸アナログ製剤とIFNの併用療法(add-on治療)
2 核酸アナログ製剤
1)投与対象
2)各論
(1)エンテカビル(ETV)
(2)テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)
(3)テノホビルアラフェナミド(TAF)
(4)ラミブジン(LAM)
(5)アデホビル(ADV)
3 今後の展望
第2章 C型肝炎
1 概 要
1.C型慢性肝炎とは?
2.診断の流れ
3.治療の流れ
2 検査・診断
1.疫学
2.診断にあたって
1 病歴
2 自覚症状
3 身体所見
3.検査を進めるにあたって
4.一般臨床検査成績
5.C型肝炎ウイルスマーカー
1 HCV抗体
2 HCV RNA
3 HCVコア抗原
4 HCV遺伝子型(genotype)・血清型(serotype,serogroup)・薬剤耐性アミノ酸変異(resistance-associated substitution:RAS)
memo 薬剤耐性アミノ酸変異(resistance-associated substitution:RAS)
6.診断
memo 非侵襲的肝線維化評価と肝発癌リスク
3 経過・予後
1.C型急性肝炎
2.C型慢性肝炎
3.肝外合併症
4 治 療
1.C型慢性肝炎治療の基本的な考え方
2.抗ウイルス療法の治療対象
3.抗ウイルス療法の治療効果判定
4.直接型抗ウイルス薬(direct acting antiviral:DAA)
5.IFN-based治療
1 Peg-IFN+リバビリン併用療法
1)適応
2)治療成績
6.IFN-free治療
1 ダクラタスビル+アスナプレビル併用療法(genotype1)
1)適応
2)治療成績
3)安全性
4)薬剤耐性
2 ソホスブビル/レジパスビル(genotype1,2)
1)適応
2)治療成績
3)安全性
4)薬剤相互作用
5)薬剤耐性
3 ソホスブビル+リバビリン併用療法(genotype2)
1)適応
2)治療効果
3)安全性
4)薬剤耐性
4 エルバスビル+グラゾプレビル併用療法(genotype1)
1)適応
2)治療効果
3)安全性
4)薬剤耐性
5 グレカプレビル/ピブレンタスビル(genotype1,2)
1)適応
2)治療効果
3)安全性
6 ソホスブビル/ベルパタスビル±リバビリン(genotype1,2)
1)適応
2)治療効果
3)安全性
4)薬剤相互作用
5)薬剤耐性
7 その他
7.抗ウイルス療法の治療選択
1 初回治療
2 再治療
3 special population
1)HBV共感染例
2)HIV共感染例
3)genotype3~6
4)腎機能障害・透析例
5)肝移植後再発例
6)肝発癌後症例
7)非代償性肝硬変例
8.肝庇護療法
9.IFN少量長期投与
10.一般的な注意
第3章 肝硬変
1 概 要
1.概念
2.分類
1 成因による分類
1)ウイルス性肝炎
2)アルコール性
3)自己免疫性
memo 原発性胆汁性胆管炎(primary biliary cholangitis:PBC)
4)胆汁うっ滞型
5)代謝性
6)うっ血性
7)薬物性
8)特殊な感染症
9)非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)
10)原因不明
2 機能的分類
1)代償性肝硬変(compensated cirrhosis)
2)非代償性肝硬変(decompensated cirrhosis)
3 病理組織的分類
1)WHO分類
2)日本門脈圧亢進症学会による分類
3.疫学
1 頻度
2 成因
4.診断指針
5.経過観察・治療指針
2 検査・診断
1.症候
1 症状
memo Acute-on-Chronic Liver Failure(ACLF)
2 身体所見
2.検体検査
1 尿検査
2 便検査
3 血液検査
4 血液生化学検査
5 成因に関する検査
6 腫瘍マーカー
7 線維化マーカー
memo Mac-2結合蛋白糖鎖修飾異性体(Mac-2 binding protein glycosylation isomer:M2BPGi)
memo オートタキシン(ATX)
3.画像診断
1 超音波検査
2 CT,MRI
3 上部消化管内視鏡検査
4.画像診断(肝硬度診断)
1 超音波検査による肝硬度測定(保険診療)
2 MRI検査による肝測定(保険外診療)
5.腹腔鏡,肝生検
6.診断
1 肝硬変の診断:慢性肝疾患における進展度の評価
2 肝硬変と鑑別を要する疾患
3 経過・合併症
1.合併症
1 腹水
2 特発性細菌性腹膜炎(spontaneous bacterial peritonitis:SBP)
3 胸水
4 消化管病変
1)静脈瘤
2)消化管粘膜病変
5 肝腎症候群(hepato-renal syndrome)
6 肝肺症候群(hepato-pulmonary syndrome)
7 肝細胞癌(hepatocellular carcinoma)
2.経過,予後
1 死因
2 経過と予後を規定する要因
4 治 療
1.はじめに
2.肝硬変の治療方針
3.肝硬変の薬物治療
1 原因に対する治療
2 抗炎症療法
3 栄養療法
4.肝硬変合併症の治療
1 肝性脳症
memo 難吸収性抗菌薬 リファキシミン
memo バソプレシンV2受容体拮抗薬[トルバプタン(サムスカ®錠)]の投与開始基準および治療における留意点
2 腹水・浮腫
3 カルニチン欠乏症
4 亜鉛欠乏症
5 皮膚搔痒症
memo オピオイドκ受容体作動薬 ナルフラフィン
6 門脈圧亢進症
7 消化管出血
5.日常生活の指導
6.肝移植
memo 身体障害者福祉法:肝臓機能障害
memo 肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業
5 肝細胞癌のスクリーニング
1.はじめに
2.肝硬変からの肝細胞癌発生リスク
3.血液検査による肝細胞癌のスクリーニング
4.画像診断による肝細胞癌のスクリーニング
5.腎機能低下,造影剤アレルギーの有無による画像検査の選択
索 引