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肝硬変診療ガイドライン2015 改訂第2版
筆頭著者 日本消化器病学会 (編)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-28719-2
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 222
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-26781-1
印刷版発行年月 2015年10月
書籍・雑誌概要
日本消化器病学会編集による,エビデンスに基づいたオフィシャルな診療ガイドライン.今版ではGRADEシステムの考え方を取り入れ,肝硬変に関わる膨大な文献を評価し,エビデンスレベルと推奨の強さを決定.肝硬変の概念,診断,治療,合併症,予後予測,肝移植について,クリニカルクエスチョン(CQ)の形式で診療指針を明記した.
目次
【内容目次】
第1章 概念(病因,病態)
CQ1-1 肝硬変の原因は何か?
CQ1-2 肝硬変の基本的な病態はどのようなものか?
第2章 診断
1 身体所見・一般血液検査
CQ2-1 身体所見・血液生化学的検査所見から肝硬変の診断は可能か?
2 画像検査
CQ2-2 画像診断は肝硬変の診断に有用か?
3 腹腔鏡・肝生検
CQ2-3 肝生検組織所見(腹腔鏡および針生検)は肝硬変の診断に有用か?
第3章 治療
1 栄養療法
CQ3-1 肝硬変患者の低栄養状態は予後に影響を与えるか?
CQ3-2 肝硬変に対する就寝前エネルギー投与(LES)は予後を改善するか?
CQ3-3 肝硬変に対する分岐鎖アミノ酸(BCAA)製剤投与は有効か?
CQ3-4 肝硬変の糖代謝異常は病態に影響を与えるか?
CQ3-5 生魚,生肉の摂取は非代償性肝硬変では不適切か?
2 抗ウイルス療法
CQ3-6 B型肝硬変においてウイルス関連マーカー,HBV DNA量測定は病態のモニターに有用か?
CQ3-7 核酸アナログはB型肝硬変におけるウイルスの陰性化,あるいはセロコンバージョンを促進するか?
CQ3-8 核酸アナログはB型肝硬変の肝線維化,予後を改善するか?また,肝発癌を抑制するか?
CQ3-9 ラミブジン耐性B型肝硬変にアデホビルもしくはテノホビルは有効か?
CQ3-10 インターフェロン(IFN)はB型肝硬変の肝線維化を改善するか?また,肝発癌を抑制するか?
CQ3-11 C型肝硬変におけるインターフェロン(IFN)療法の治療効果は慢性肝炎と同等か?
CQ3-12 インターフェロン(IFN)療法後SVRが得られたC型肝硬変では肝線維化が改善するか?
CQ3-13 C型肝硬変に対するインターフェロン(IFN)療法は,有害事象を誘発し予後に悪影響を与えないか?
CQ3-14 C型肝硬変に対するインターフェロン(IFN)療法は,肝細胞癌を抑制して予後を改善するか?
CQ3-15 初回インターフェロン(IFN)療法が無効であったC型肝硬変に対し,ペグインターフェロン(PEG-IFN),リバビリン併用療法は有効か?
3 肝庇護療法など
CQ3-16 抗ウイルス療法以外にウイルス性肝硬変の肝線維化を抑制する治療法はあるか?
4 非ウイルス性肝硬変の治療
CQ3-17 アルコール性肝硬変では禁酒により線維化進展が阻止され,予後が改善するか?
CQ3-18 自己免疫性肝炎(AIH)による肝硬変に対して副腎皮質ステロイドを投与すると線維化の改善,予後の改善が得られるか?
CQ3-19 原発性胆汁性肝硬変(PBC)による肝硬変に対するウルソデオキシコール酸(UDCA)あるいは副腎皮質ステロイド投与は線維化の改善,予後改善に寄与するか?
CQ3-20 原発性硬化性胆管炎(PSC)による肝硬変に対するウルソデオキシコール酸(UDCA)あるいは副腎皮質ステロイド投与は予後を改善するか?
第4章 肝硬変合併症の診断・治療
1 消化管出血,門脈圧亢進症
CQ4-1 門脈圧亢進症の診断に腹部CT(MDCT),腹部MRI,MRAは有用か?
CQ4-2 発赤所見(RC sign)は食道・胃静脈瘤出血の危険因子であるか?
CQ4-3 b ブロッカーは食道・胃静脈瘤の出血防止に有用か?
CQ4-4 b ブロッカーと一硝酸イソソルビドの併用は静脈瘤出血予防に有効か?
CQ4-5 食道静脈瘤出血時に血管作働性薬の投与は有効か?
CQ4-6 b ブロッカーは門脈圧亢進症性胃症(PHG)に対して有効な治療法か?
CQ4-7 プロトンポンプ阻害薬(PPI)投与により代償性肝硬変患者のの消化管出血を予防できるか?
CQ4-8 食道静脈瘤に対する予防的内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)と内視鏡的静脈瘤硬化療法(EIS)では,どちらが再発防止に有用か?
CQ4-9 胃静脈瘤に対してバルーン下逆行性経静脈的静脈瘤塞栓術(B-RTO)は有効か?
CQ4-10 原発性胆汁性肝硬変(PBC)に伴う食道・胃静脈瘤は早期に発現するか?
CQ4-11 胃静脈瘤に対してcyanoacrylate系薬剤注入法は有効か?
2 腹水
CQ4-12 血清と腹水のアルブミン濃度差は肝硬変腹水診断に有用か?
CQ4-13 白血球エステラーゼ試験紙は特発性細菌性腹膜炎(SBP)の迅速診断に有用か?
CQ4-14 肝硬変に伴う腹水に対して減塩食は有効か?
CQ4-15 肝硬変に伴う腹水にアルブミン投与は有効か?
CQ4-16 肝硬変の腹水に対してループ利尿薬はスピロノラクトンより有効か?
CQ4-17 利尿薬投与法としてスピロノラクトン単剤増量法とスピロノラクトン,ループ利尿薬併用増量法のどちらがよいか?
CQ4-18 バソプレシンV2受容体拮抗薬は,腹水,水排泄障害の改善に有効か?
CQ4-19 難治性腹水に対する大量腹水穿刺排液は有用か?
CQ4-20 腹水穿刺排液の際の血漿増量薬としてアルブミン静注と合成コロイド静注のどちらが勝るか?
CQ4-21 難治性腹水の治療に腹腔・静脈シャント(P-V シャント)は有効か?
CQ4-22 難治性腹水に対して腹水濾過濃縮再静注法(CART)は有効な治療法か?
CQ4-23 経頸静脈肝内門脈大循環シャント術(TIPS)は難治性腹水に有効な治療法か?
CQ4-24 難治性腹水に対する経頸静脈肝内門脈大循環シャント術(TIPS)により患者のQOLや予後は改善するか?
CQ4-25 難治性腹水例の治療後の生存率やQOLは経頸静脈肝内門脈大循環シャント術(TIPS)とP-Vシャントのどちらが勝るか?
CQ4-26 肝硬変患者の経過中に特発性細菌性腹膜炎(SBP)が合併すると予後不良となるか?
CQ4-27 上部消化管出血例,重症肝硬変腹水例への抗菌薬の予防投与は特発性細菌性腹膜炎(SBP)の防止や予後改善に有用か?
CQ4-28 特発性細菌性腹膜炎(SBP)の既往のある患者への抗菌薬予防投与は再発予防や予後改善に有用か?
3 肝腎症候群
CQ4-29 超音波ドプラによる腎血管抵抗指数の測定は肝腎症候群の診断に有用か?
CQ4-30 肝腎症候群に対してテルリプレシン,アルブミン併用投与は有効な治療法であるか?
CQ4-31 肝腎症候群に対して交感神経作動薬やオクトレオチドは有効な治療法であるか?
CQ4-32 肝腎症候群に対してP-V シャントは有効な治療法であるか?
CQ4-33 肝腎症候群に対して経頸静脈肝内門脈大循環シャント術(TIPS)は有効な治療法であるか?
CQ4-34 肝移植は肝腎症候群の予後を改善するか?
4 肝性脳症
CQ4-35 便通は肝性脳症の発症に相関があるか?
CQ4-36 肝性脳症の患者が低蛋白食を摂取することで長期予後は改善するか?
CQ4-37 肝性脳症に対して合成二糖類は有効か?
CQ4-38 腸管非吸収性抗菌薬投与は肝性脳症を改善するか?
CQ4-39 肝性脳症の意識障害に対して分岐鎖アミノ酸(BCAA)輸液製剤の投与は有効か?
CQ4-40 バルーン下逆行性経静脈的静脈瘤塞栓術(B-RTO)などのシャント閉塞術は肝性脳症に有効か?
CQ4-41 肝性脳症に対して分岐鎖アミノ酸(BCAA)製剤の経口投与は有効か?
CQ4-42 肝性脳症に対して亜鉛製剤は有効か?
CQ4-43 肝性脳症に対してカルニチンは有効か?
5 門脈血栓症
CQ4-44 門脈血栓症には抗凝固薬が有用か?
6 その他
CQ4-45 脾摘,部分的脾塞栓術(PSE)は肝硬変の病態(腹水・低アルブミン血症・脳症・静脈瘤)改善に有効か?
CQ4-46 血小板減少を伴うC型肝硬変に対し,脾摘または部分的脾塞栓術(PSE)後のインターフェロン(IFN)療法は有効か?
第5章 予後予測
CQ5-1 肝硬変の予後予測に有用な項目は何か?
CQ5-2 CTP(Child-Turcotte-Pugh)分類は肝硬変の予後予測に有用か?
CQ5-3 MELD(Model for End-Stage Liver Disease)scoreは肝硬変の予後予測に有用か?
CQ5-4 肥満は肝硬変の予後に影響を及ぼすか?
第6章 肝移植
CQ6-1 肝移植は非代償性肝硬変の生存率を高めるか?
CQ6-2 MELD(Model for End-Stage Liver Disease)scoreは,肝移植後の予後予測に有用か?
CQ6-3 CTP(Child-Turcotte-Pugh)分類は肝移植後の予後予測に有用か?
CQ6-4 抗ウイルス療法は肝移植後の治療に有用か?
CQ6-5 非ウイルス性肝硬変に対する肝移植はウイルス性肝硬変に比して成績がよいか?
CQ6-6 自己免疫性肝炎(AIH)による肝硬変に対する肝移植後の再発はどれほどか?
CQ6-7 原発性胆汁性肝硬変(PBC)による肝硬変に対する肝移植後の再発はどれほどか?
CQ6-8 原発性硬化性胆管炎(PSC)による肝硬変に対する肝移植後の再発はどれほどか?
索引