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腰痛のプライマリ・ケア
腰痛者と向き合う時の必携書
筆頭著者 金岡 恒治 (著)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2022年4月11日
ページ数 124
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-1025-7
印刷版発行年月 2018年10月
書籍・雑誌概要
腰痛は人類の8割以上が経験する症候である.本書では,整形外科外来はもちろん,総合診療科や一般内科外来において患者数の多い腰痛,すなわち障害程度が低いものの日常の診療で診る機会が多い腰痛を中心に解説する.腰痛のプライマリ・ケアで求められる“震源地(=病態)と震度(=障害程度)”の適切な評価方法と最適な対処方法について,運動器を専門としない臨床家が理解・実践できるよう,平易な表現で紹介する.
目次
I 腰痛の病態を評価しよう!─病巣の3次元的位置推定─
1 プライマリドクターの診察手順
1 問診
2 脊柱所見
3 圧痛点
4 追加のテスト
5 腰痛者の機能的な分類(アルゴリズム)
6 腰痛診察手順のシステム化
2 整形外科医による専門的評価
1 画像検査
2 ブロック注射
3 徒手療法を用いた評価(疼痛除去テスト)
II 腰痛の障害程度を評価しよう!─重症度の評価─
1 運動器の組織障害の進行
2 脊柱の正常な機能と加齢に伴う変化
1 脊椎の分節挙動
2 脊柱の加齢性変化
3 腰部障害のステージ分類
4 整形外科にコンサルトしなければならない症候は?
5 手術が必要となる可能性のある病態は?
III 腰痛の病態を理解しよう!─さまざまな腰痛の病態解説─
1 腰椎の解剖と機能─機能的安定性と構造的安定性─
2 機能的腰部障害の病態理解
1 椎間板性腰痛
2 椎間関節性腰痛
3 仙腸関節性腰痛
4 筋性腰痛
5 棘突起インピンジメント障害
3 器質的腰部障害の病態理解
1 腰椎分離症(椎弓疲労骨折)
2 腰椎椎間板ヘルニア
3 変形性脊椎症
4 脊柱管狭窄症
IV 腰痛が発生した原因を追求しよう!─腰痛発生メカニズムの理解─
1 体幹安定化機能不全による腰部障害発生メカニズム
2 身体の屈曲伸展挙動不全による腰部障害発生メカニズム
3 股関節運動不全による腰部障害発生メカニズム
4 姿勢不良による腰部障害発生メカニズム
5 スポーツ活動に必要な身体機能とその機能不全による腰部障害
V 腰痛の病態別の運動療法を指導しよう!─病態別の腰痛体操─
1 すべての病態に必要な基本機能(体幹深部筋機能改善)
1 腹横筋の賦活化エクササイズ
2 多裂筋の賦活化エクササイズ
2 各病態に対する運動療法
1 椎間板性腰痛の運動療法
2 伸展型腰痛の運動療法
3 仙腸関節障害の運動療法
4 筋性腰痛の運動療法
5 腰部脊柱管狭窄の運動療法
VI 日常生活での注意点を指導しよう!─腰痛の慢性化の予防─
1 前屈動作の注意点
2 伸展動作の注意点
3 長時間の同姿勢の注意点
4 心理的因子への注意点
VII エビデンスに則った対処をしよう!─さまざまな腰痛治療方法の有効性─
1 安静加療
2 薬物療法
3 物理療法
4 腰椎コルセット
5 運動療法
6 代替療法
7 神経ブロック・注射療法
8 脊椎固定手術
索 引