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寄生虫学テキスト 第4版
筆頭著者 上村 清 木村 英作 金子 明 丸山 治彦 所 正治 大槻 均 (著)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年9月6日
ページ数 324
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-0519-2
印刷版発行年月 2019年12月
書籍・雑誌概要
第3版から11年ぶりの改訂.近年,海外渡航者の増加に伴い,寄生虫病が持ち込まれるケースや,分類・学名の変更,遺伝子検査などによる診断・治療法の進歩など,寄生虫学を取り巻く環境は大きく変わってきている.第4版では,最新の知見を盛り込み,重要度の高い疾患を中心に解説.コラムや貴重な写真も豊富に掲載し,学生が効果的に学習できる工夫を施している.
目次
【総 論】
1.寄生虫と寄生虫学の概念
1.寄生と寄生虫
2.寄生虫学とその守備範囲
2.寄生虫病の過去と現在
1.日本における寄生虫病への取組み
2.世界における寄生虫病への取組み
3.寄生虫学の重要性
3.寄生虫の分類
1.分類および同定
2.寄生虫学で扱う代表的な動物
4.発育と生活史
1.生殖方法
2.発育過程と伝播様式
3.生活史と宿主の役割
4.寄生部位の特異性
5.寄生虫感染と病態
1.寄生虫の感染経路
2.寄生虫の病害作用
3.宿主の防御反応
6.臨床症状と治療
1.寄生虫病の症状と診断
2.治療と治療薬
7.寄生虫病の感染・伝搬要因と予防対策
1.自然環境の影響
2.人間活動の影響
3.個人的予防
4.地域社会での予防と法規
【各 論】
Ⅰ 原虫類
1 原虫類概論
2 消化管寄生
1.赤痢アメーバ
2.ジアルジア(ランブル鞭毛虫)
3.クリプトスポリジウム
4.戦争シストイソスポーラとサイクロスポーラ
5.肉胞子虫と大腸バランチジウム
6.ブラストシスチスと微胞子虫
3 泌尿生殖器寄生
腟トリコモナ
4 血液・組織寄生
1.マラリア原虫とバベシア
2.トリパノソーマ
3.リーシュマニア
4.トキソプラズマ
5.病原性自由生活性アメーバ類
Ⅱ 吸虫類
1 吸虫類概論
2 消化管寄生(成虫)
1.異形吸虫類
2.肥大吸虫と浅田棘口吸虫
3 肝・胆管寄生(成虫)
1.肝吸虫類
2.肝蛭と巨大肝蛭
4 組織寄生(成虫)
1.肺吸虫類
2.住血吸虫類
Ⅲ 条虫類
1 条虫類概論
2 消化管寄生(成虫)
1.日本海裂頭条虫と海洋性裂頭条虫類
2.大複殖門条虫
3.無鉤条虫と有鉤条虫
4.小形条虫と縮小条虫
5.瓜実条虫と有線条虫
3 組織寄生(幼虫)
1.マンソン裂頭条虫と芽殖孤虫
2.エキノコックス(単包条虫と多包条虫)
Ⅳ 線虫類
1 線虫類概論
2 成虫が消化管寄生
1.回 虫
2.鞭 虫
3.蟯 虫
4.ズビニ鉤虫とアメリカ鉤虫
5.糞線虫
6.東洋毛様線虫
7.旋毛虫
8.フィリピン毛細線虫
3 成虫が組織寄生
1.バンクロフト糸状虫とマレー糸状虫
2.回旋糸状虫(オンコセルカ)
3.ロア糸状虫とマンソネラ属糸状虫
4.東洋眼虫
5.肝毛細線虫
6.メジナ虫
4 幼虫が組織寄生
1.イヌ回虫
2.ブタ回虫とアライグマ回虫
3.イヌ糸状虫とその他の動物寄生糸状虫
4.アニサキス類
5.有棘顎口虫とその他の顎口虫類
6.広東住血線虫
7.旋尾線虫
8.ブラジル鉤虫とイヌ鉤虫
Ⅴ 鉤頭虫類
鉤頭虫類
Ⅵ 衛生動物類
1 衛生動物類概論
2 吸血昆虫類
3 ダニ類
4 有毒動物類
5 不快動物類
6 ネズミ類および人獣共通感染症
7 衛生動物類の防除
Ⅶ 診断・検査法
1 寄生虫病の診断
2 原虫検査法
3 蠕虫検査法
4 抗体検査法
5 遺伝子診断法
6 衛生動物検査法
Ⅷ 寄生虫病の治療
1 主な原虫症の治療法
2 主な蠕虫症の治療法
3 主な衛生動物疾患の治療法
寄生虫学のまとめ
索 引
■MEMO
・障害調整生存年数 Disability Adjusted Life Years(DALYs)
・顧みられない熱帯病(NTDs)
・インターネットで見る寄生虫病
・マラリア制圧の歴史とノーベル賞
・エキノコックス流行地の拡大
・世界規模のリンパ系フィラリア症(LF)制圧計画
・衛生仮説と寄生虫
・人体内ダニ症
・ダニ恐怖症(皮膚寄生虫妄想)
・吸血性ヒル類
・ハエ幼虫症(ハエウジ症)
・ウジ療法(マゴットセラピー)
・イノシシがもたらす病害
・虫刺症(虫刺され)の治療