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運動療法×学問で考えた 心臓リハビリテーション

運動療法×学問で考えた 心臓リハビリテーション
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筆頭著者 木田 圭亮 (編著)

聖マリアンナ医科大学 薬理学

その他の著者等 横山美帆 編著

金芳堂

電子版ISBN

電子版発売日 2023年6月9日

ページ数 192

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-7653-1959-1

印刷版発行年月 2023年6月

DOI https://doi.org/10.50910/9784765319591

書籍・雑誌概要

本邦の超高齢社会に伴い,高齢者の循環器疾患も増加傾向であり,心臓リハビリテーションも運動療法のみならず,多職種による包括的心臓リハビリテーションへ役割が大きく変化し,新しい価値観も重要視されています.また,包括的心臓リハビリテーションをこれまでの概念ではなく,「運動療法×学問」という新しい切り口で捉えた一冊.心臓リハビリテーションの最新事情等もわかり,現場で活かせます.

目次

第1章 文系から見た運動療法・心臓リハビリテーション

運動療法×歴史学
①歴史から学ぶ心臓リハビリテーション
はじめに
1950年代まで:半世紀前までの認識
1950年代から1960年代:MI患者への疑問
1960年代から1970年代:心臓リハビリテーションの誕生
1980年代から1990年代:集団型心臓リハビリテーションの確立
2000年代:ライフスタイル、医療、および外科的管理の変化
2010年代:社会変革とデジタル新時代
2020年代:COVID-19パンデミックによる医療体制の変革
最後に
コラム:予防心臓病学

運動療法×社会学
②心臓リハビリテーションの実態とは?
日本の心臓リハビリテーションを取り巻く状況
世界における心臓リハビリテーションの実態
日本における新たな心臓リハビリテーションのエビデンス
令和時代における心臓リハビリテーションの到達点と課題
―循環器病対策推進基本計画策定を受けて―
最後に
コラム:社会的孤立:social isolationの健康への影響

運動療法×経済学
③心臓リハビリテーションにおける医療経済とは?
心血管疾患患者における医療経済の背景
心臓リハビリテーションにかかる費用
費用対効果を知るための基礎知識
心臓リハビリテーションの費用対効果
心臓リハビリテーションの両立支援における社会経済効果
最後に
コラム:医療経済学の「Willingness to Pay」とは?

運動療法×心理学
④心臓リハビリテーションにおける行動変容
心理学を用いた行動変容
変容ステージ(Stage of Change)
決断バランス(Decisional Balance)
自己効力感と誘惑(Self-efficacy and Temptation)
変化プロセス(Processes of Change)
最後に
コラム:国民医療費と運動療法

運動療法×教育学
⑤心臓リハビリテーション指導士に求められているものとは?
はじめに
制度設立までの歴史
現在の教育プログラム
リーダーシップ
リーダーとボスの違い
最後に
コラム:チームビルディング

運動療法×哲学
⑥心臓リハビリテーション道とは?
循環器疾患と哲学:そこに介在する相違
最後に
コラム:心不全治療環境の変化


第2章 理系から見た運動療法・心臓リハビリテーション

運動療法×工学
⑦Wassermanの歯車の真髄とは?
はじめに
運動の生理学とCPXの指標
各疾患とCPXの特徴
最後に
コラム:生体のエネルギー通過、ATPに注目!

運動療法×生理学・病態生理学
⑧運動負荷心エコーと心臓リハビリテーション
心不全パンデミックとHFrEF・HFpEF
正常心の運動時の生理学的な反応とHFpEFにおける運動時の病態生理
HFpEFにおける運動負荷心エコーの役割
エルゴメーター以外の負荷心エコーについて
最後に
コラム:HFpEF患者に対する運動療法の効果

運動療法×物理学
⑨右心不全、肺高血圧症における心臓リハビリテーションとは?
肺高血圧症の定義と分類
肺高血圧症におけるCPX
IpC-PHとCpc-PHとは
運動中の肺循環・運動時肺高血圧
運動時肺高血圧の定義
左室拡張障害
運動負荷が有用な疾患・病態
肺高血圧症のリハビリテーション
最後に
コラム:運動中の肺循環の正常について知りましょう

運動療法×予防医学
⑩心臓リハビリテーションで予防は可能か?
文明の発展はヒトの長寿を叶え、新たな疾患をもたらした
運動は何を予防できるか
運動療法はなぜ心不全の予防になるのか
心不全ステージにおける運動の予防効果
現代の高齢心不全患者のほとんどがフレイルである
なかなか運動が継続できないのはなぜか
運動を継続させるにはどうしたら良いか
最後に
コラム:同調性バイアス

運動療法×感染症学
⑪COVID-19による心臓リハビリテーションの影響
未曾有の感染症は人類の生活に大きな変革をもたらした
緊急事態宣言下でも運動を継続したのはどのような人か
パンデミック下で安全に運動療法を行うには
最後に
コラム1:インフルエンザワクチンについて
コラム2:肺炎球菌ワクチンについて

運動療法×脳科学
⑫脳にとっての心臓リハビリテーションとは?
心不全は循環制御システムの不全です
交感神経による循環調節における生理学的洞察
交感神経の脳入出力関係および脳内機序による制御
運動の圧受容器反射に対する効果
運動の脳内交感神経制御システムに対する効果
最後に
コラム:頭部の軽い受動的上下動は交感神経を抑制する可能性

運動療法×薬理学
⑬心臓リハビリテーションにおける薬剤とは?
心臓リハビリテーションにおける薬剤について
リハビリテーション薬剤とは?
薬剤による心不全におけるQOLと運動耐容能の影響について
悪液質に対する薬物療法
循環器系薬剤と転倒との関連について
運動模倣薬(Exercise Mimetics、Exercise Pill)とは?
最後に
コラム:〇〇薬と〇〇剤の違い

運動療法×東洋医学
⑭ヨガ・気功・太極拳は心臓リハビリテーションに役立つのか?
はじめに
運動処方とヨガ・気功・太極拳
ヨガ・気功・太極拳の心疾患患者におけるエビデンス
臨床での実践:米国の心臓リハビリテーションの現状
最後に
コラム:東洋医学と気

運動療法×解剖学
⑮心臓リハビリテーションにおける筋肉とは?
心血管疾患における筋肉とは
心臓リハビリテーションにおける筋肉の多角的評価
骨格筋障害に対する治療戦略:運動療法を中心とした包括的心臓リハビリテーション
最後に
コラム:筋パワートレーニング

運動療法×加齢学
⑯高齢者における心臓リハビリテーションの意義とは?
はじめに
加齢における身体的変化について-サルコペニアとフレイル-
フレイル・サルコペニアをいかに発見し評価するか
高齢者に対する心リハのエビデンス
高齢者における心リハの実際と注意点
最後に
コラム:高齢心疾患患者の人生観について

運動療法×栄養学
⑰心臓リハビリテーションにおける栄養とは?
心血管疾患患者における栄養について
GLIM基準について
心臓リハビリテーションにおける栄養、必要エネルギーについて
運動と食事、栄養補給のタイミング、たんぱく質摂取について
最後に
コラム:時間運動学、時間栄養学とは?

運動療法×時間学
⑱心臓リハビリテーションの新たな時間軸
心臓リハビリテーションにおける時間軸とは?
少子超高齢時代の心臓リハビリテーションにおける新たな時間軸
心臓リハビリテーション活動における2つのシナリオ
病床機能を活用する
地域包括ケアの推進に大切なこと
最後に
コラム:“高齢化”の定義について

運動療法×デジタルヘルス学
⑲心臓リハビリテーションにAI/IoTは活用できるか?
AI/IoTの心血管患者への応用
運動療法とウェアラブルデバイス
運動療法とアプリケーション
運動療法とVR/AR
運動療法とAI
最後に
コラム:Social Robotとは?

運動療法×遠隔医療学
⑳心臓リハビリテーションにおける遠隔医療とは?
心血管疾患患者において遠隔医療が必要となった背景
遠隔心臓リハビリテーションの海外の歴史
遠隔心臓リハビリテーションの日本の歴史
汎用遠隔心臓リハビリテーションプログラムの開発
遠隔心臓リハの問題点
外来型と遠隔型のハイブリッド心臓リハビリテーション
最後に
コラム:遠隔医療学のイノベーションとは?

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