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CPX・運動療法ハンドブック 改訂3版
心臓リハビリテーションのリアルワールド
筆頭著者 安達 仁 (編著)
その他の著者等 小林康之/上田正徳/村田 誠/設楽達則/鳥越和哉/猪熊正美/伴野潤一
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2018年9月24日
ページ数 300
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-498-06716-5
印刷版発行年月 2015年7月
書籍・雑誌概要
心肺運動負荷試験と運動療法を“リアル”に解説して好評を得たテキストの3版.今回は全ての記述を一新し,運動中の病態を詳述.より深く心血管疾患の病態が理解できる.
目次
第1章 CPXの目的 〈安達 仁〉
1 CPX で何がわかるか,誰にできるか
2 CPX 中の測定項目
3 CPX の目的
A 運動耐容能評価
B 運動処方作成・日常活動指導
C 息切れの鑑別
D 虚血重症度の判定・労作性狭心症治療方針決定
E 慢性心不全の病態解明・重症度把握・治療法決定
F ペースメーカー至適モードの設定
G 心不全における僧房弁置換術(MVR)/形成術(MVP)の治療効果の予測
第2章 CPXの準備 ─ハード面─ 〈小林康之〉
1 呼気ガス分析装置
A ガス分析計の校正(キャリブレーション)
B 流量計の校正(キャリブレーション)
C 日常管理(精度管理)
D 呼気ガス分析器の検定
2 負荷装置
A サイクルエルゴメータ
B トレッドミル
3 フェイスマスクとマウスピース
A フェイスマスク
B マウスピース
4 室内環境
A 緊急事態への準備
5 呼気ガス分析装置のモニタ画面の設定
第3章 CPXの準備─ソフト面─ 〈上田正徳〉
1 電極の貼りかた
A 事前準備
B 電極とコード
C 誘導法
2 検査の説明
3 運動負荷試験の禁忌
4 運動負荷試験中止基準
5 心電図異常陽性基準
A ST-T 変化
B 不整脈
6 負荷試験中の注意点─呼吸法,漏らさないコツ─
A 呼吸法
B 顔の向き(センサの向き)
7 ウォームアップ,クールダウンの意味
8 患者の異常と考える前に─おしゃべり,呼気ガス分析装置の異常─
9 運動中の心拍出量および血管拡張能の測定
第4章 運動中の血行動態と血流分配 〈安達 仁〉
1 心拍数
2 心拍出量・心収縮能・心拡張能
3 肺動脈楔入圧・肺動脈圧
4 血流分配
第5章 ランプ負荷試験の実際 〈安達 仁〉
1 ランプ負荷強度設定法
2 安静時にみるべきポイント
A 心電図,血圧
B 心拍数
C 酸素摂取量(VO2)
D 二酸化炭素排出量(VCO2)・ガス交換比(R)
E VE/VCO2
3 ウォームアップ
A 持続時間と強度決定法
B 酸素摂取量(phase Ⅰ,phase Ⅱ,τon)
C VE/VO2,VE/VCO2 の変化
D 心拍応答
4 ランプ負荷中に得られる指標
A 酸素摂取量
B 最高酸素脈(peak VO2/HR,oxygen pulse)
C VE/VO2,VE/VCO2
D VE vs. VCO2 slope
E PETCO2,PETO2
F TV-RR 関係
G RR threshold
H Ti/Ttot
I 呼吸予備能(breathing reserve)
J SpO2
K Oscillatory ventilation
L OUES
5 回復期
A VO2/HR のjump up phenomenon(ジャンプアップ現象)
B VO2(τoff)
第6章 9 パネルの読みかた 〈安達 仁〉
パネル3 VO2,VCO2
パネル5 V スロープ
パネル6 VE/VCO2,VE/VO2 のトレンドグラフ
パネル2 VO2/HR とHR
パネル8 ガス交換比(R)
パネル4 VE vs. VCO2 slope
パネル9 ETCO2,ETO2 のトレンドグラフ
パネル1 VE
パネル7 TV/VE slope
第7章 パラメーターの総合的解釈 〈安達 仁〉
1 運動耐容能の指標
2 総合的解釈
A 運動耐容能
B 心ポンプ機能
C 息切れ感
D %peak VO2 と%VE/VCO2 の関係
E VE/VCO2 とVE vs. VCO slope
第8章 疾患・病態別のCPX 〈安達 仁 村田 誠〉
1 虚血性心疾患
2 心不全
3 不整脈(発作性心房細動と心室頻拍)
4 肺高血圧症
5 R-L シャント
6 成人先天性心疾患
7 CRT-D 設定不全
第9章 運動処方 〈安達 仁〉
1 AT 処方
A AT 決定法と運動処方
B AT が決定不能な場合の運動処方
C 自転車エルゴメータとトレッドミルの対比
2 心拍処方(Karvonen の式)
3 自覚的運動強度による処方
4 トークテストによる処方(坂道が多い地域での運動処方)
5 RR threshold を用いた運動処方
6 重症心不全への処方
7 不整脈患者への処方
8 ICD,CRT-D 患者への処方
9 ポジティブリモデリングと運動処方
10 HR<110 の勧め
11 運動処方レベルの確認法
第10 章 運動療法実施法リアルワールド
1 心筋梗塞 〈設楽達則〉
A 発症から運動療法までの流れ
B リスク管理
C メディカルチェック
D ウォームアップ
E 有酸素運動
F レジスタンストレーニング
G クールダウン
H 維持期(phase Ⅲ)心臓リハビリについて
2 狭心症 〈安達 仁〉
A 狭心症の至適治療
B 運動療法の効果と危険性
C 運動療法実施法
D 運動療法実施時の注意点
E PCI 施行後の狭心症に対する心臓リハビリ
3 開心術後 〈鳥越和哉〉
A 開心術後のリハビリ
B 【Phase Ⅰ:急性期】術後1 週間:個別プログラム
C 【Phase Ⅱ:回復期】術後2~3 週間:個別プログラム
D 【Phase Ⅱ:回復期】退院まで:集団プログラム
E 【Phase Ⅲ:維持期】外来プログラム
F 開心術後のレジスタンストレーニングについて
4 心不全,LVAS 植込み患者
A 心不全に対する心臓リハビリの効果
B 心不全患者に対する運動療法導入期の注意点
C 心不全患者介入の実際
D 個別運動療法
E 近監視~遠監視型の運動療法
F LVAS(Left Ventricular Assist System)のリハビリ
G LVAS 装着者のリハビリの目的
H LVAS 使用者のリハビリの実際
I 心臓リハビリ室でのリハビリ
J 外来リハビリ
K 加圧トレーニング
5 ICD,CRT-D植込み術後 〈猪熊正美〉
6 糖尿病 〈設楽達則〉
A 運動処方
7 成人先天性心疾患 〈猪熊正美〉
A 心不全
B 不整脈
C チアノーゼ性心疾患の患者の合併症
D 肺高血圧
8 慢性腎臓病 〈猪熊正美〉
9 高齢者 〈鳥越和哉〉
A 高齢者の心臓リハビリの効果
B 高齢者の心臓リハビリの実際
C 当院での高齢者に対する心臓リハビリ
第11章 CPXの実例 〈伴野潤一 安達 仁〉
1 正常1
2 正常2
3 重症肥満
4 重症糖尿病
5 低体力(骨格筋の著明な萎縮)
6 トレーニングされた健常者
7 狭心症(多枝のびまん性病変,冠動脈バイパス術前・後)
8 狭心症(末梢病変)
9 広範囲心筋梗塞(peak CPK 9,757 IU/L) 発症3 カ月目
10 拡張型心筋症
11 大動脈弁閉鎖不全症
12 僧房弁閉鎖不全症
13 僧房弁狭窄症
14 心房中隔欠損症
15 肺気腫
16 LVAS 植込み術後
第12章 呼気ガス分析装置 ミナトAE 310S解析手順 〈安達 仁〉
1 AT の決定
2 各区間の決定
3 VE vs. VCO2 slope の決定,印刷
4 VE/VO2-VE/VCO2 関係の表示されたグラフの印刷
5 HR-V O2 関係の回帰
6 TV/RR slope の回帰
7 Ti/Ttot の評価
8 RR 曲線の評価
9 エネルギー消費量の評価
Appendix 心電図 〈安達 仁〉
略語集 〈上田正徳〉
索引