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包括的心臓リハビリテーション
筆頭著者 後藤 葉一 (編)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-20399-4
電子版発売日 2022年7月11日
ページ数 432
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-22681-8
印刷版発行年月 2022年6月
書籍・雑誌概要
心臓リハの標準テキストの好評書『狭心症・心筋梗塞のリハビリテーション(改訂第4版)』を全面的に内容刷新.前書の心疾患の病態理解から評価法,心リハの実際までをエビデンスに基づき解説するスタンスを引継ぎながら,近年の進歩や最近の動向をふまえ,重症心不全・フレイル合併超高齢者・TAVI後・不整脈デバイス装着後の患者などの心リハを追加し,最新の「2021年改訂版心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン」に準拠.多面的・包括的な心リハを学べる新しい教科書としてすべての医療者に役立つ一冊.
目次
【内容目次】
第1章 心臓リハビリテーション総論
A 心臓リハビリテーションの定義と歴史的変遷
1. 定義と構成要素
2. 時期的区分
3. 歴史的変遷
4. 対象疾患
B 包括的心臓リハビリテーションプログラムとは
1. 包括的心臓リハビリテーションの概念
2. 心臓リハビリテーションのチーム構成
3. 施設基準,設備・機器
4. 包括的心臓リハビリテーションプログラムの全体像
C 心臓リハビリテーションにおける重要な概念
1. 運動耐容能,身体活動能力
2. 身体デコンディショニング,廃用症候群
3. フレイル,サルコペニア,カヘキシア
4. 虚血性心疾患の一次予防と二次予防
5. 疾病管理プログラム
D 心臓リハビリテーションの有効性と安全性のエビデンス
1. 心臓リハビリテーション・運動療法の効果の全体像
2. 運動耐容能・身体機能に対する心臓リハビリテーション・運動療法の効果
3. 自覚症状・QOLに対する心臓リハビリテーション・運動療法の効果
4. 長期予後に対する心臓リハビリテーション・運動療法の効果
5. 心臓リハビリテーション・運動療法の生物学的効果
6. 心臓リハビリテーション・運動療法の予後改善効果の機序
7. 心臓リハビリテーションの安全性のエビデンス
8. ガイドラインにおける心臓リハビリテーション・運動療法の位置づけ
E 心臓リハビリテーションの現状
1. 診療報酬制度と心臓リハビリテーション
2. 日本における心臓リハビリテーションの現状と課題
第2章 心血管疾患の病態・診断・治療
A 心血管疾患の疫学と冠危険因子
1. 心血管疾患の疫学
2. 冠危険因子
3. 動脈硬化と心血管疾患
B 冠動脈疾患
1. 冠動脈疾患の分類
2. 狭心症
3. 急性心筋梗塞
4. 冠血行再建術:カテーテル治療,冠動脈バイパス治療
5. 冠動脈疾患の二次予防
C 心不全
1. 心不全の病態別分類,原因疾患,病態
2. 心不全の身体機能分類(NYHA分類)とステージ分類
3. 急性心不全:診断・治療・予後
4. 慢性心不全:診断・治療・予後
5. 心不全における運動耐容能低下の機序
6. 心不全における運動耐容能低下と予後の関係
D 弁膜症・心筋疾患・先天性心疾患
1. 弁膜症
2. 心筋疾患:心筋症・心筋炎
3. 先天性心疾患
E 不整脈 鎌倉史郎
1. 不整脈の分類・疫学
2. 不整脈の診断
3. 不整脈の治療
F 肺動脈疾患・血管疾患
1. 肺動脈疾患
2. 大血管疾患
3. 末梢動脈疾患
第3章 運動負荷試験と循環機能評価法
A 運動負荷試験総論
1. 運動に対する心血管反応
2. 運動負荷試験の目的,種類,禁忌,実際の手順
3. 運動負荷試験の中止基準
B 運動負荷心電図
1. 運動負荷心電図による心筋虚血の判定
2. 運動負荷試験における不整脈の評価
3. Holter心電図ほかにおける虚血および不整脈の評価
C 心肺運動負荷試験(CPX)
1. CPXの意義,実施方法
2. CPXで得られる指標とその解釈,活用法
3. CPXの結果に基づく運動処方の決め方
D CPX以外の身体機能評価法
1. 身体活動量の評価法とその活用
2. 6分間歩行試験
3. short physical performance battery(SPPB)・その他の身体機能評価法
4. 骨格筋機能(筋力・筋量)の評価
E 循環機能評価法:心筋虚血と心不全の評価を中心に
1. 心エコー図検査による循環機能評価
2. 核医学による心筋虚血と心不全の評価ility)の評価
3. CT・MRIによる心筋虚血と心不全の評価
4. 観血的検査による循環機能評価法(Swan?Ganzカテーテル,冠動脈造影,FFRなど)
第4章 運動療法総論
A 運動療法の対象患者,適応と禁忌
1. 運動療法の対象患者
2. 運動療法の適応と禁忌
3. 患者選択とリスク層別化
B 運動療法の分類と運動様式
1. 目的・形態による分類
2. 運動様式による分類
C 運動処方(定義,要素,決定方法,定期的評価と見直し)
1. 運動処方の定義,要素,目的
2. 運動処方の決定方法
D 運動療法における安全確保
1. 運動療法のリスク
2. 運動療法の中止基準
3. 運動中の安全確保・事故防止対策
E 運動療法の実際
1. ベッドサイドにおける心臓リハビリテーション・運動療法の実際
2. 心臓リハビリテーション室における運動療法の実際
3. 外来心臓リハビリテーションにおける運動療法の実際
4. 在宅運動療法と注意点
第5章 主要な心血管疾患に対する心臓リハビリテーション・運動療法
A 急性心筋梗塞(急性冠症候群を含む)
1. 急性期心臓リハビリテーション(ICU・CCU,病棟)
2. 回復期心臓リハビリテーション(心臓リハビリテーション室,外来)
3. 維持期心臓リハビリテーション(外来,地域・在宅)
B 狭心症
1. 冠動脈インターベンション後
2. 安定労作性狭心症(虚血残存例)
C 心不全
1. 急性心不全
2. 慢性心不全
D 心臓手術後(冠動脈バイパス術,弁膜症手術)
1. 冠動脈バイパス術後・弁膜症手術後
2. TAVI後
E 不整脈・デバイス埋め込み後
1. 不整脈合併患者(期外収縮,非持続性VT,心房細動など)
2. ペースメーカ,植込み型除細動器(ICD)・両心室ペーシング機能付きICD(CRTD)植込み後
F 肺高血圧症(肺動脈性高血圧症,慢性血栓塞栓性肺高血圧症,BPA後,PEA後)
1. 肺動脈性高血圧症(pulmonary arterial hypertension:PAH)
2. CTEPH, バルーン肺動脈形成術(balloon pulmonary angioplasty:BPA)後,肺動脈内膜摘除術(pulmonary endarterectomy:PEA)後点
G 大動脈疾患(解離,術後,ステントグラフト後)
1. 大血管疾患における心臓リハビリテーションの有効性
2. 大動脈瘤術後,ステントグラフト内挿術後
3. 急性大動脈解離
H 末梢動脈疾患
1. 運動療法の有効性
2. PADに対する運動療法の実際
第6章 特別な患者群・環境下における心臓リハビリテーション・運動療法
A 集中治療室における早期心臓リハビリテーション
1. 心臓リハビリテーションにおける早期離床の意義
2. 長期臥床の循環器系への影響
3. 集中治療室での急性期心臓リハビリテーション
4. 早期心臓リハビリテーション実施上の注意点
B 重症心不全患者
1. 静注強心薬投与中の重症心不全患者(血行動態安定例)
2. 補助人工心臓装着中の重症心不全患者
C 心臓移植後患者
1. 心臓移植後患者の運動耐容能
2. 移植心における運動時の循環反応
3. 心臓移植後の運動療法
D フレイル合併超高齢患者
1. 超高齢患者の評価方法
2. 心臓リハビリテーション介入方法
E 慢性多重併存疾患保有患者
1. 脳卒中合併心疾患患者
2. 運動器疾患合併疾患患者
3. 慢性腎臓病合併心疾患患者
F がん合併心疾患患者に対する心臓リハビリテーション・運動療法
G 緩和ケアにおける心臓リハビリテーション
1. 心不全緩和ケアの概要
2. 緩和的心臓リハビリテーションの実際
3. 終末期における心臓リハビリテーションのエビデンス
4. 心臓リハビリテーションとAdvance Care Planning
H 高温環境下における運動療法と熱中症予防
1. 熱中症とは
2. 熱中症の症状と重症度分類
3. 高温時の運動療法の指針
4. 運動中の熱中症予防のための注意点
第7章 心臓リハビリテーションにおける栄養と食事療法
A 心臓リハビリテーションにおける栄養評価
1. 心臓リハビリテーションにおける栄養評価の意義
2. 心臓リハビリテーションにおける栄養評価指標と栄養評価のタイミング
B 冠動脈疾患患者における栄養指導・食事療法の実際
1. 食事療法
2. 栄養指導の実際
C 心不全患者における栄養指導・食事療法の実際
1. 栄養指導
2. 食塩
3. エネルギー
4. 油脂(脂質)
5. 飲酒
D 高齢サルコペニア(るい痩)患者における栄養介入の実際
1. 高齢サルコペニアに対する栄養管理の考え方
2. 経口栄養補助食品の選択
3. 経口摂取が困難な場合
第8章 心臓リハビリテーションにおけるQOL評価および精神心理サポート
A 心臓リハビリテーションにおけるQOL評価(評価方法,指標)
1. 心臓リハビリテーションにおけるQOL評価の意義,評価方法
B 心臓リハビリテーションにおける精神心理的評価(不安・抑うつの評価方法,指標)
1. 心臓リハビリテーションにおける不安・抑うつ評価の意義,評価方法
2. 不安の指標とその活用
3. 抑うつ指標とその活用
C 心臓リハビリテーションにおける心理的介入・指導の実際
1. 心臓リハビリテーションにおける精神科医・心理士の関わり
2. 心臓リハビリテーションにおいて心理サポートを誰がどう行うか
3. 集中治療室(CCU・ICU)における心理サポートの実際
4. 回復期心臓リハビリテーションにおける心理サポートの実際
第9章 心臓リハビリテーションにおける疾病管理と患者教育
A 外来心臓リハビリテーションにおける疾病管理と患者教育
1. 外来心臓リハビリテーションにおける疾病管理
2. 外来心臓リハビリテーションにおける患者教育の意義,エビデンス
3. 外来心臓リハビリテーションにおける患者教育の実際,具体的方法,評価
4. 退院後生活での行動変容をいかに実現するか
B 外来心臓リハビリテーションにおける冠危険因子管理・禁煙指導
1. 外来心臓リハビリテーションにおける冠危険因子管理の実際
2. 外来心臓リハビリテーションにおける禁煙指導の実際
C 外来心臓リハビリテーションにおける心不全の疾病管理・生活指導
1. 外来心臓リハビリテーションにおける心不全の疾病管理の意義
2. 外来心臓リハビリテーションにおける心不全患者の疾病管理・生活指導の実際
D 復職指導と運動許容範囲
1. 心疾患患者の復職指導の実際
2. 心疾患患者の運動許容範囲
第10章 心臓リハビリテーションの立ち上げと運営
A 心臓リハビリテーションの新規立ち上げ
1. 心臓リハビリテーションの新規立ち上げと施設基準
2. 心臓リハビリテーションの新規立ち上げに必要なもの
3. 心臓リハビリテーションの採算性
4. 心臓リハビリテーション立ち上げ後の運営
B 心臓リハビリテーションにおける各職種の役割と協働
1. 心臓リハビリテーションにおける各職種の役割と協働
2. 心臓リハビリテーションにおける医師の役割
3. 心臓リハビリテーションにおける看護師の役割
4. 心臓リハビリテーションにおける理学療法士・作業療法士の役割
5. 心臓リハビリテーションチームのなかで管理栄養士が果たす役割
C 心臓リハビリテーションの運営の実際
1. 心臓リハビリテーションにおけるカンファレンス
2. 心臓リハビリテーションにおける実施計画書
3. 心臓リハビリテーション参加率・継続率を高める方法
D 心臓リハビリテーションにおけるリスク管理
1. 心臓リハビリテーションにおける医療安全
2. 心臓リハビリテーションにおける感染対策
E 心臓リハビリテーションの医療経済評価
1. 心臓リハビリテーションの採算性
2. 心臓リハビリテーションの医療経済学評価
第11章 心臓リハビリテーションにおける連携
A 心臓リハビリテーションにおける連携
1. 心臓リハビリテーションにおける院内連携
2. 地域連携における心臓リハビリテーション
B 病院外環境における心臓リハビリテーション
1. 地域運動施設における心臓リハビリテーション:フィットネスクラブ,42条施設,自治体施設など
2. 通所サービスでの心臓リハビリテーション
3. 在宅医療と心臓リハビリテーション:訪問心臓リハビリテーション
4. 遠隔医療と心臓リハビリテーション
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