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一見非典型・一見複雑を解きほぐす 病歴と身体所見で捉え直す消化器疾患の診かた

一見非典型・一見複雑を解きほぐす 病歴と身体所見で捉え直す消化器疾患の診かた
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筆頭著者 篠浦 丞 (編著)

国際医療福祉大学医療マネジメント学科教授

その他の著者 西垂水和隆 編著

金芳堂

電子版ISBN

電子版発売日 2023年4月19日

ページ数 266

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-7653-1943-0

印刷版発行年月 2023年4月

DOI https://doi.org/10.50910/9784765319430

書籍・雑誌概要

消化器症状の愁訴に対して,病歴と身体所見を手掛かりに鑑別診断をするための知識と手法を,症例を挙げながらまとめた.症例は「典型例」と「非典型例」の両方を含め,「非典型例に焦点を当てて典型例を捉えなおす」というアプローチにより,病歴と身体所見で勝負するための真の力「底力」を高められるような内容が,全5章で構成されている.
 Ⅰ章:なぜ「非典型例」を取り上げるのか? なぜ「病歴」と「身体所見」が重要なのか? 正診に到達するための「重要情報」とは何か? これらについて行動経済学的知見を活用しながら詳述する。
 Ⅱ章:消化器診療の基本となる腹部身体診察について学ぶ。
 Ⅲ章:重要情報が十分そろい、これの活用で正診に到達できる「典型例」を題材として、病歴聴取・情報収集の具体的な方法について学ぶ。
 Ⅳ章:重要情報が不十分であるため、または十分であっても活用できていないために正診に至りにくい「一見非典型例」を、患者の訴え・プレゼンテーション・受診の時間帯やタイミングといった要素に分解したうえで検討し、正診のための注意点について学ぶ。
 Ⅴ章:注意すべき個々の消化器疾患について、それまでの学びを確実なものとすべく臨床経過・病歴・身体所見の観点から解説する。

目次

Ⅰ 本書の目的:病歴と身体所見の重要性
 1 なぜ「非典型例」で,なぜ「病歴聴取と身体所見」なのか
  1 なぜ「非典型例」なのか:典型例と非典型例 本書における定義と考え方
  2 なぜ「病歴聴取と身体所見」なのか
  3 本書の目的
 2 非典型例とは何か
  1 「非典型例」を細分類する
  2 行動経済学でとらえよう
  3 非典型症例の行動経済学的解釈
  4 本書の目的―まとめ
Ⅱ 身体診察の基本
 1 腹痛診察の流れ
 2 腹部診察の実際
Ⅲ 病歴と情報収集の基本
 1 病歴(OPQRST)
  1 発症様式(O:onset)
  2 増悪緩解因子(P:provocative/palliative)
  3 [疼痛の]質(Q:quality)
  4 随伴症状,関連・放散,部位(R:related symptoms, refer/radiation, region)
  5 症状の強度(S:severity)
  6 症状の順序・経過(T:time course)
 2 身体所見 なぜ「このバイタルサインなのか」常に考えよう
  1 この人は,なぜ血圧が高いのか?
  2 この人は,なぜ血圧が低いのか?
  3 この人は,なぜ脈拍が速いのか,遅いのか?
  4 この人は,なぜ呼吸が速いのか?
 3 情報統合 他科(皮膚科・眼科・膠原病科など)的所見・疾患と消化器疾患の関係に注意しよう
  1 消化器疾患と皮膚・眼科所見
  2 消化器疾患と膠原病
Ⅳ 非典型例の病歴と身体所見:どこが「典型例」と異なるのか?
 1 診察前段階:患者の訴えだけで決めつけない!患者に合う前から色眼鏡をかけない
  1 腹痛・腹満
  2 下痢
  3 吐血
  4 倒れた
 2 病歴
  1 プレゼンテーションが変 属性から想起できない(年齢・性別・左右差)
  2 第一印象が変 なぜfatal diseaseなのにケロッとしているのか?
  3 愁訴が変 よくある訴えなのに要領を得ない
  4 受診の時間帯やタイミングが変 受診までの時間を考慮するケース
 3 身体所見
  1 炎症性疾患
  2 内分泌疾患
  3 心・血管疾患
  4 胸膜炎・肺炎
Ⅴ 疾患別にみる非典型例
 1 消化管
  1 胃癌
  2 血管性浮腫による腸管病変
  3 腸炎・憩室炎
  4 腸閉塞
  5 急性虫垂炎
 2 肝胆膵
  1 急性肝炎
  2 急性胆嚢炎
  3 急性膵炎
 3 消化器系以外の原因
  1 脊椎・脊髄疾患
  2 婦人科疾患
  3 腹壁疾患
  4 泌尿器疾患
  5 家族性地中海熱

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