書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。
この局面にこの一手! Dr.長澤直伝! 腎臓病薬物療法の定跡
筆頭著者 長澤 将 (著)
東北大学大学院医学系研究科腎・高血圧・内分泌学分野講師
金芳堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年9月27日
ページ数 182
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7653-1876-1
印刷版発行年月 2021年8月
書籍・雑誌概要
どうしてその薬を使うの? 腎臓病に対する薬物療法の選択がこの1冊でわかる!
日本には多くの慢性腎臓病(CKD)の患者さんがおり、どの科に進んでも、CKDを合併している人を診療することになるでしょう。そのため、本書を用いて勉強すると普段よく診る疾患に対して、よりうまく対処できるようになります。
腎臓病薬物療法といえば、真っ先に、「どの薬を使うのがいいのかな?」に目が行きがちです。ただ実際は、どの病態にどのような薬を使うか、その副作用、患者さんへの説明など、腎臓内科において知っておくべき大切なことが他にもたくさんあります。本書を繰り返し読み、腎臓病の薬物療法の理解を深めていきましょう。
目次
推薦のことば
はじめに
プロローグ
第1局 血圧
その壱 薬物選択よりも降圧目標
その弐 具体的な降圧目標を達成する。その前に、どこで血圧を測るの?
その参 では、どこまで下げるか?
その四 では、何を使うか?
その五 RAA系阻害薬はキードラッグだけど使い方に注意
その六 意外とCKDに使われていないβ遮断薬、心不全のキードラッグ
その七 激安だがとてもお世話になる薬、サイアザイド系利尿薬
その八 玄人好みのα遮断薬、人によっては結構下がります。ただし起立性血圧に注意
第2局 血糖降下薬
その壱 どの薬? よりも、どこまでどうやって下げるか
その弐 ファーストチョイスはどの薬? その前に
その参 DPP-4阻害薬は名脇役
その四 SGLT2阻害薬は2020年代の標準治療薬
その五 インスリンの腎臓内科的な考え方
その六 その他の薬、GLP-1受容体作動薬など
第3局 利尿薬
その壱 総論
その弐 ループ利尿薬は使う量が大事
その参 トルバプタンの使い道
その四 ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬、利尿薬というよりは……
第4局 吸着薬
その壱 カリウム(K)吸着薬の使い方と使いどころ
その弐 リン(P)吸着薬の極意
その参 慢性腎不全を診ると反射的に出す人がいるが……
第5局 知っておいたほうがよい薬
その壱 ビタミンD投与はCaのモニタリングが必要
その弐 Ca値は低めに管理するのが好み
その参 Ca値を下げる薬もきちんとモニタリングが必要
その四 尿酸値を下げる意義を再確認
その五 NSAIDsなどの痛み止めは頻用されているからこそ注意
その六 腎臓を悪くする可能性のある検査を行う必要は本当にあるのか?
その七 帯状疱疹を診るときは腎機能に要注意
その八 意外と多い血糖降下薬、フィブラート、H2ブロッカー、DOAC
第6局 なかなか難しい問題
その壱 腎臓が悪くなると抗凝固薬の恩恵を受けにくいかもしれない
その弐 その抗血小板薬は何のため?
その参 脂質を下げるエンドポイントは?
その四 主にステロイド
その五 シクロスポリン、シクロフォスファミド、リツキシマブ
その六 薬剤選択は増えたがコストとベストチョイスは?
第7局 腎臓内科のマイナーな問題
その壱 入院中に腎性貧血の治療はどうする?
その弐 古くて忘れ去られた問題(というか問題にすらなっていない問題)
その参 訴える人も多い、薬は選択肢が増えてきた
その四 ベーキングパウダーっていうと驚かれますよね
コラム
高血圧前夜
ガイドラインについて思うこと
RAA系阻害薬の歴史と最近の話題
血圧の成り立ち
オマケほしさに薬を選択してはいけない
実臨床ではNNTを大事にしたい
SGLT2阻害薬はゲームチェンジャー
サロゲートマーカー
アルブミン尿の話
そういえば、どこに行ったの? バルドキソロン
これを変と気づけるか?
エピローグ
むすびに
索引