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10日間で極意をつかむ 選ばれるかかりつけ薬剤師になる
患者応対技術と服薬ケアコミュニケーション
筆頭著者 岡村 祐聡 (著)
服薬ケア研究所 所長
診断と治療社
電子版ISBN 978-4-7878-8055-0
電子版発売日 2023年1月27日
ページ数 134
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7878-2344-1
印刷版発行年月 2018年4月
書籍・雑誌概要
患者さんと良好な関係を築くためにも欠かせないコミュニケーションスキル.本書は,患者さんの心を理解し,信頼を得るための極意を実践方法からスキルアップまで10日間で学びつくせるようにわかりやすいイラストとともに構成.より理解が深まるコラムや会話例も多数紹介.かかりつけ薬剤師としてコミュニケーションを活かした「よりよい服薬指導」を行っていくためのPOSについても詳しく解説.かかりつけ薬剤師,必携の1冊.
目次
はじめに
著者紹介
1日目 服薬ケアコミュニケーションへようこそ!
1日目-1
1 服薬ケアコミュニケーションの特徴
①服薬ケアの理論を背景とする
②必要なことだけに絞り込んである
③医療においては応用範囲が広い
④患者応対技術と服薬ケアコミュニケーション
1日目-2
2 真の意味で患者さんのために
①感情への着目
②確認の大切さ
3 目的を明確にしよう
①何のためにコミュニケーションをとるのか
②薬剤師の医療の目的は何か
③服薬指導の目的を明確に理解しているか
1日目-3
4 薬物治療の専門家として結果に責任を持つ
①説明して終わりではない
②アウトカムに責任を持て
③きちんとした技術を学び身につけよ
1日目-4
5 自分のいないところで影響を与える
①日常生活の中での服薬行動
②自分のいないところで行動変容をもたらす関与が必要
③自らの心をコントロールせよ
④プロとして求められること
2日目 コミュニケーションが成立する前提条件
2日目-1
1 受けとる側がすべて
①患者さんがどう受けとろうとそれはあなたの責任である
2 相手の心を開くことができるかどうか
①心の扉を開く
②患者さんの心を動かす
③自分の心を動かす
2日目-2
3 専門用語は使わない
4 コミュニケーションギャップの存在
①同じ言葉でも人によって受けとる意味は違う
②たとえば血圧
③非言語をよく見て確認しよう!
2日目-3
5 人はひらがなで話を聞いている
6 専門家の側が歩み寄る
7 先に相手のニーズを満たす
2日目-4
8 確認の大切さ
①推測する力はとても大切
②必ず確認しよう!
③薬歴に書いてあることでも確認を忘れずに
④患者さんのお話は必ず正確とは限らないことを忘れない
⑤薬識はゆらぐもの
3日目 医療者―患者関係とは
3日目-1
1 医療における医療者―患者関係
①パターナリズム
②医療目的の変化
③情報強者と情報弱者
④お任せ医療
⑤医師と患者さんのはざまで
3日目-2
2 本来のあるべき関係とは?
①医療者―患者関係のあるべき姿
②薬剤師―患者関係はどのような姿を目指すべきか
③患者さんはどのように捉えているのか
④「患者さんに寄り添う」とはどういうことか
3日目-3
3 かかりつけ薬剤師として
①かかりつけ薬剤師は,もともと目指すべきものとされていたはず
②調剤報酬の意味
③かかりつけ薬剤師の理想像を目指そう
4日目 良好なコミュニケーションのための心得と基礎知識
4日目-1
1 相手を理解しようと努力しよう
①感情への着目
②相手を理解しようと常に努力せよ
③薬剤師が自分の気持ちを患者さんにわかってもらう必要はない
④相手の意見に同意できなくても「理解すること」はできる
4日目-2
2 相手を好きになる
①まずこちらから相手を好きになろう
②相手のよいところを見つける
③目で見てわかるところを褒めよう!
④自分で選ぶことができないことは褒めない
⑤心から褒める
4日目-3
3 多様性を認める
①自分の常識と相手の常識は違う
②多様性を認められるようになるためには~理解しようと努力する~
③理解できれば気持ちは変わる
④わがままの言い訳にするな
4日目-4
4 ブロッキング
①ブロッキングとは何か
②ブロッキングを起こさないために
③誰かに指摘されないとわからないこともある
④気付いたらはずす。すぐに確認する
4日目-5
5 ブロッキングの類型
①リハーサル型のブロッキング
②見た目や先入観で相手を「こんな人だ」と決めつけてしまう
③自分の興味や関心で話題を引っ張っていく
④過去にあった自分の体験に引き写してしまう
4日目-6
6 非言語の訴えを強く意識せよ!
①言語と非言語によるコミュニケーション
②非言語コミュニケーションの重要性
③自分の非言語も相手に伝わっていることを忘れるな
7 非言語の訴えをどうやって受けとるのか
①与える愛の念いで相手に関心を寄せる
②相手の視線の強さを見る
5日目 コミュニケーション実践技法<質問>
5日目-1
1 質問
①質問の目的
②やってはいけない質問
5日目-2
2 質問を成功させる秘訣
①情報を得るための質問での成功の秘訣
②相手に影響を与えるための質問での成功の秘訣
5日目-3
3 質問の使い分け
①閉じた質問
②開いた質問
③どうやって使い分けるか
④開いた質問がよいというわけではない
6日目 コミュニケーション実践技法<効果的な会話のために>
6日目-1
1 繰り返し
①繰り返しのやり方
②成功するコツ
③繰り返しによる効果
6日目-2
2 要約
①どこで要約するとよいのか
②要約による効果
③要約の注意点
6日目-3
3 強調
①強調ポイント
②身体メッセージ
③内部メッセージ
6日目-4
4 確認
①ストレートに質問する
②自分が受けとった内容を相手に返し,その反応を見る
③リズムを聞き分ける
7日目 コミュニケーション実践技法<感情へのアプローチ>
7日目-1
1 気持ちを聞く
①本当のプロブレムを探るために
②どんなときに気持ちを聞くのか
③気持ちを聞いてうまくいった例
7日目-2
2 気持ちを聞いたあとの流れ
①気持ちを聞いたあとどうするのか
②患者さんが踏み込んでほしくない話題の場合は話題を変える
③気持ちの掘り下げ
7日目-3
3 褒める・認める
①具体的な行動に結びつけるための「褒める・認める」
②相手の存在を認め,尊重する
③「褒める」という具体的行動を意識する
④目に見えるところを「褒める」のと違うのか
7日目-4
4 その他
①会話のスタート地点を揃える
②宣言
③沈黙
8日目 POS的思考回路をつくろう!<よりよい服薬指導に向けて>
8日目-1
1 よい服薬指導とは何か
①患者さんの人生によい影響を与える
②プロブレムは患者さんの人生の中にある
8日目-2
2 プロブレムを立てよう
①今日指導すべきテーマを明確にする
②プロブレムを絞ろう!
8日目-3
3 よい服薬指導をするために
①服薬指導を組み立てよう
9日目 POS的思考回路をつくろう!<頭の中をPOSにする>
9日目-1
1 頭の中をPOSにする
2 POSの考え方
①POSとは何か
②SOAP分析
9日目-2
3 「頭の中をPOSにする」ために
①アセスメントを育てる
②クラスタリング
③薬剤師におけるPOMRの本質
9日目-3
4 プロブレムとプロブレムリスト
①プロブレム
②プロブレムリスト~チーム医療の架け橋として~
③POSとは薬歴を書くときになって考えることではない
10日目 POS的思考回路をつくろう!<服薬ケアステップ>
10日目-1
1 服薬ケアステップ
①服薬ケアステップとは何か
②それぞれのステップで何をするのか
10日目-2
2 服薬ケアステップ実践における重要なポイント
①自分が今どのステップにいるのか常に意識せよ
②それぞれのステップの特徴
③ステップの進め方の実際
ワーク POS的思考回路を身につけるための訓練
1 気付きリスト
2 SOAP遊び
3 歯抜け薬歴
4 クラスタリングシートによるクラスタリング練習
5 KJ法によるクラスタリング練習
6 PからはじまるSOAP
7 ロールプレイによるメモの取り方練習
8 「頭の中をPOSにする」グループワーク
9 SP研修
Q&A 実務に応用するにあたって
参考文献
index
column
服薬ケアと服薬指導
薬識
文化としての医薬分業
言語と非言語が食い違ってしまう場合
共感と共鳴
やってはいけない「限定質問」
開示
技術におぼれてはならない
先に進んでよいかどうか本人の了承を得る
解釈モデルを聞こう
服薬指導いろいろ
薬剤師の初期計画としての初回服薬指導
ウラを取るということ(O情報の大切さ)
情報提供と服薬ガイダンス
服薬コンサルテーションと服薬カウンセリング
会話例
ブロッキング
外堀を埋める
うなずき効果を用いた行動変容へのアプローチ
リズムを聞き分ける
フィッティング
感情の明確化