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児頭回旋を極める
筆頭著者 飯田 俊彦 (著)
済生会宇都宮病院 産婦人科
メディカ出版
電子版ISBN
電子版発売日 2022年12月19日
ページ数 120
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8404-7909-7
印刷版発行年月 2022年12月
書籍・雑誌概要
【児頭回旋を極めれば分娩進行が予測できる!】児頭回旋について、分娩の生理(正常回旋の機序)や診断、回旋異常時の対応に加えて、著者が考案した用指回旋手技“Dial Phone Technique”をわかりやすく解説。児頭回旋を理解し、実際の分娩の場で経過やリスクを把握し、また回旋異常時の対応に役立つ。
目次
・はじめに
【第1章】人類の進化と回旋異常
1)ヒトの出産だけの児頭回旋現象
2)二足歩行と児頭回旋現象
【第2章】回旋異常と難産
1 回旋異常はなぜ難産となるのか
2 回旋異常はなぜ微弱陣痛となるのか
①ファーガソン反射
②力学的ブジー効果
【第3章】児頭回旋異常の診断
1 児頭回旋表記の混乱:胎向、胎勢、児頭先進部をどのように扱うべきか
2 外診による回旋異常の診断
3 内診による回旋異常の診断
4 超音波検査による回旋異常の診断
【第4章】第1回旋
1 第1回旋の機序とその異常―屈位と反屈位の分かれ道
2 尖腹と反屈位
3 子宮の前屈と反り腰
4 反り腰の原因とその対応
【第5章】第2回旋
1 正常第2回旋の機序
1)軟産道と第2回旋
2)骨産道と第2回旋―鍵と鍵穴理論
3)第2回旋機序とde-Snooの実験
2 第2回旋異常と胎勢
1)児頭の応形機能と回旋異常
2)第2回旋異常の機序
3)回旋異常と無痛分娩
①分娩に関わる神経の支配
②硬膜外麻酔と子宮収縮
③硬膜外麻酔は回旋異常の誘因となるか
4)回旋異常と胎児機能不全
【第6章】回旋異常に対する一般的対応
1 回旋異常と分娩体位―四つん這い体位の効能
2 回旋異常と陣痛促進―人工破膜の効能
【第7章】回旋異常に対するDial Phone Techniqueとは
1 古典的用手的回旋術
1)用手回旋手技の実際
2)用指回旋手技の実際
3)用手的回旋術をいつ行うか
2 器具を利用した内回旋術
3 Dial Phone Techniqueの実際
1)Dial Phone Techniqueの実際
①第1段手技
②第2段手技
③第3段手技
2)Dial Phone Techniqueの至適条件の検討
①子宮口開大度とDial Phone Technique
②児頭下降度とDial Phone Technique
③骨重積とDial Phone Technique
④産瘤とDial Phone Technique
⑤破水とDial Phone Technique
⑥Dial Phone Techniqueを成功させる至適条件とは
【第8章】回旋異常に対する器械分娩の適用
1 回旋異常と鉗子分娩
2 回旋異常と吸引分娩
【第9章】回旋異常と帝王切開
1)分娩第2期の帝王切開術
2)腹膜外帝王切開術
【第10章】回旋異常と産道損傷
1)分娩時の開放性損傷
2)分娩時の非開放性損傷
・おわりに
・Appendix 動画解説の内容
・WEB動画の視聴方法
・索引
・著者紹介