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子宮鏡 新常識を極める

子宮鏡 新常識を極める
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筆頭著者 日本子宮鏡研究会 (編集)

メジカルビュー社

電子版ISBN

電子版発売日 2020年1月20日

ページ数 308

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-7583-1761-0

印刷版発行年月 2019年9月

DOI https://doi.org/10.18885/9784758317610

書籍・雑誌概要

外来で実施可能な子宮鏡検査や診断法,手術手技など,子宮鏡を取り入れたい産婦人科医に向けて必要な情報をまとめた解説書。写真と動画を駆使して基本操作をしっかり解説。粘膜下筋腫切除術などの手術手技を中心に,頸管拡張,術中音波,術中の外側の手の動かし方なども説明。日本子宮鏡研究会が示すスタンダードを身につけよう!

目次

Chapter1 子宮鏡の基礎知識
 1 子宮鏡とはなにか
   子宮鏡とは/子宮鏡の現状/日本における子宮鏡の今後
 2 子宮鏡に必要な解剖
   子宮の血管構築と2つの筋層/子宮筋腫と子宮の層構造との関係/層構造の理解は安全性,スキルアップの早道となる
 3 子宮鏡システムの理解-硬性子宮鏡
   硬性子宮鏡とは/硬性子宮鏡のシステム/ビデオ・光源システム/灌流システム
 4 子宮鏡システムの理解-軟性子宮鏡
   軟性子宮鏡とは/軟性子宮鏡のシステム/軟性子宮鏡を用いる際の映像システム
 5 子宮鏡と麻酔
   子宮鏡/脊髄くも膜下麻酔/全身麻酔/水中毒と麻酔
 6 子宮鏡と保険制度
   わが国の医療保険制度/診療報酬制度/医療技術の保険収載・点数見直しの流れ/外科系学会社会保険委員会連合(外保連)試案
 7 子宮鏡では何がみえる? 子宮鏡画像アトラス
   正常内膜/良性腫瘍/悪性腫瘍/不妊症

Chapter2 子宮鏡検査
【子宮鏡の基礎】
 1 子宮鏡検査とは
   検査の対象/実施時期/子宮鏡検査の準備と注意点
 2 必要な器具とその操作法
   使用機器について/検査の手順/子宮鏡検査による合併症とその対応
 3 検査のためのセットアップ
   必要な器具/機器の消毒・滅菌
 4 適応と禁忌,実施時期
   子宮鏡検査の適応/子宮鏡検査の禁忌
 5 子宮鏡検査の基本手技-軟性子宮鏡の基本
   挿入の基本手技/子宮鏡による観察/子宮鏡検査後/はじめて子宮鏡検査をする際には
 6 トラブルシューティング Q&A
  Q 1 検査に適した時期は?
  Q 2 子宮内腔に子宮鏡がうまく挿入できないが,挿入のコツは?
  Q 3 子宮内腔が十分に拡張せず,観察が困難な場合は?
  Q 4 性交未経験者など腟口が狭い症例に対する子宮鏡検査のコツは?
  Q 5 血液などで子宮内腔灌流液が混濁し,観察が困難な場合は?
  Q 6 軟性子宮鏡のファイバーを鉗子でつかんだら怒られたが,なぜか?
  Q 7 うまく卵管口が見つけられないが,見つけるコツはあるか?
【悪性腫瘍の鑑別】
 1 悪性疾患の診断と子宮鏡
   婦人科悪性腫瘍の存在診断/婦人科悪性腫瘍の局在診断/婦人科悪性疾患例での子宮鏡の有害事象と限界/子宮鏡による悪性診断:狭帯域光観察(NBI)の有用性
 2 子宮鏡検査による悪性腫瘍の鑑別
   子宮体癌の診断における子宮鏡の有用性について/子宮鏡検査による子宮内膜異型増殖症と子宮体癌の鑑別について/子宮内膜悪性病変を疑う症例に対する子宮鏡検査・手術の安全性

Chapter3 外来で行う子宮鏡手術
 1 総論
   細径硬性鏡による外来子宮鏡手術
 2 対象疾患
   外来子宮鏡手術の対象疾患/子宮内膜ポリープと粘膜下子宮筋腫の鑑別
 3 オフィスヒステロスコピー外来のセットアップ
   必要な器具/外来子宮鏡手術の立ち上げ方/子宮鏡手術を始める前に
 4 基本的な手技
  1)外来子宮内膜ポリープ切除術の実際
    手術決定まで/手術当日
  2)選択通水
   目的/施行時期/卵管疎通性検査の準備/子宮鏡下卵管疎通性検査の手技
  3)LINスネア®を用いた子宮鏡下子宮内膜ポリープ切除術
   実施時期/LINスネア®の適応/準備物品/組み立て方/手術について/実際の症例/手術のコツ/疼痛を伴う場合/これから導入する方へのアドバイス/番外編
 5 トラブルシューティング Q&A
  Q 1 内子宮口が見えない場合は?
  Q 2 出血が多い場合は?
  Q 3 子宮穿孔が疑われる場合は?

Chapter4 子宮鏡手術
 1 総論:子宮鏡手術とは-子宮鏡でできること,
      子宮鏡手術のロールプレイ
   子宮鏡手術でできること/子宮鏡手術の特徴/子宮鏡手術のロールプレイ ヒステロレゼクトスコープ使用
 2 適応と禁忌,実施時期
   手術適応/禁忌/手術実施時期
 3 必要な器具(パワーソースを含む)
   レゼクトスコープ/CCDカメラ・光源/高周波電流発生装置(ジェネレーター)/灌流装置/その他
 4 手術のためのセットアップ
   頸管拡張/麻酔/セットアップ/合併症対策
 5 頸管拡張
   目的/方法/時期/手技/頸管拡張後の対応
 6 TCR施行時の超音波モニタリングについて
   超音波の準備/ペットボトルを利用したプローブ固定器の準備/超音波プローブの調整
 7 基本的な手技-子宮内膜ポリープを例に
   手術前のセットアップ/手術開始直前/手術時操作/手術手技/手術終了時/手術後
 8 トラブルシューティング Q&A
  Q 1 筋腫やポリープを切除するときに押して切るのか?引いて切るのか?(スムーズな切開方法とカメラの動かし方は?)
  Q 2 電極で切開するのと,鈍的に核出するときの使い分け方は?
  Q 3 前日にラミナリアを入れたにもかかわらず,手術直前に結局へガール鉗子で子宮頸管を拡張しているが,それで正しいか?
  Q 4 子宮腟部が小さく,鉗子で牽引しにくい
  Q 5 視野をよくするための子宮の膨らませ方は?
  Q 6 子宮が収縮し始めて,視野が悪くなったときはどうすればよいか?(気泡による視野不良への対応も含む)
  Q 7 子宮内腔からの出血が多い
  Q 8 止血はワイヤー電極がよいか?ボール電極がよいか?(使い分けも含めて)
  Q 9 最近,細径子宮鏡が出てきているが,子宮鏡の径はどうやって選べばよいか?
  Q 10 子宮後壁発生の粘膜下子宮筋腫において,子宮筋腫を核出後に半切するときは,核出した子宮筋腫の上から削るのがよいか?それとも筋腫の下から削るのがよいか?
  Q 11 レゼクトスコープが子宮筋腫に届かない
  Q 12 子宮筋腫核出術後の出産方法で帝王切開の適応とは?
  Q 13 術前の子宮内膜の調整法で,一番よいのは何か?
  Q 14 灌流液は何がよいか?
【症例への対応:生殖内分泌編】
 1 子宮鏡に必要な生殖医療知識
   子宮内膜の組織構築/子宮内膜のホルモン応答性
 2 子宮筋腫
  1)不妊症,過多月経①
   子宮粘膜下筋腫と不妊症,過多月経/手術の目的/適応/手術のポイント
  2)不妊症,過多月経②
   症例/適応・術前評価/術前準備/症例の経過/手術所見・手技解説/合併症/症例呈示/突出度の小さな筋腫に対するアプローチ
  3)不妊症,過多月経③
   頸管拡張/手順
 3 中隔子宮(不育症)
    症例/先天性子宮形態異常(子宮奇形)の分類/子宮形成術/手術前準備/手術
  の実際/術後管理
 4 慢性子宮内膜炎(反復着床不全・不育症)
   症例/診断と治療方針/解説/患者への説明のポイントとコツ/注意事項/フォローアップ方法/不妊治療における子宮鏡検査の意義
 5 子宮腺筋症およびポリープ状異型腺筋腫
   子宮腺筋症/ポリープ状異型腺筋腫
 6 帝王切開瘢痕症候群
   症例/帝王切開瘢痕症候群とは/手術適応/術式選択/子宮鏡手術のコンセプト/子宮鏡手術の実際
【症例への対応:周産期編】
 1 子宮鏡に必要な周産期知識
   胎盤ポリープ・胎盤遺残/帝王切開瘢痕部妊娠
 2 胎盤ポリープ
   症例/手術の実際/患者への説明のポイントとコツ/注意事項/フォローアップ方法
 3 帝王切開瘢痕部妊娠
   症例/鑑別診断/診断と治療方針/手術実践解説/患者への説明のポイントとコツ/フォローアップ方法

Chapter5 子宮鏡トレーニング
 1 トレーニング方法,トレーニングのための工夫
   OJTとOff-JTについて/子宮鏡シミュレーター/Off-JTが可能な場/Off-JTの今後/OJTの注意点

Chapter6 日本子宮鏡研究会の取り組み
 1 子宮鏡専門医の育成
  産科婦人科内視鏡技術認定医が子宮鏡専門医を取得する意義と実際
  子宮鏡技術認定の申請要件
 2 子宮鏡専門医の育成
  生殖医療専門医が子宮鏡専門医を取得する意義と実際
  生殖医療専門医における子宮鏡検査と子宮鏡手術
  内視鏡技術認定医と生殖医療専門医の関係性について
  生殖医療専門医が子宮鏡技術認定医を取得する実際
 3 子宮鏡専門医の育成
  婦人科腫瘍専門医が子宮鏡専門医を取得する意義と実際
  婦人科腫瘍専門医が子宮鏡専門医を取得する意義は?
  子宮鏡検査は,腹水細胞診陽性率を高めるか?
  子宮鏡下腫瘍切除術と術後の黄体ホルモン療法を併用した
   早期子宮体癌に対する妊孕性温存療法
 4 子宮鏡と臨床研究‒日本発の子宮鏡エビデンスを目指して‒
  日本子宮鏡研究会と臨床研究
  In vivo live cell imaging system
  人工知能の導入前夜

索引