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大阪市立十三市民病院がつくった 新型コロナウイルス感染症もっと対応BOOK
筆頭著者 西口 幸雄(監修) 白石 訓 森坂 佳代子 (編著)
照林社
電子版ISBN
電子版発売日 2021年1月11日
ページ数 112
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7965-2521-3
印刷版発行年月 2020年12月
書籍・雑誌概要
国内初の"新型コロナ専門病院"である、大阪市立十三市民病院が経験した症例をもとに、COVID-19患者の治療・ケアについてまとめました。
重症化を防ぐリスク管理、薬物治療、呼吸管理、栄養管理、褥瘡対策、リハビリテーション、医療安全管理など、COVID-19患者に対応する医療機関、医療従事者に必要な知識がつまっています。
主に感染対策について解説している『新型コロナウイルス感染症〔COVID-19〕対応BOOK』の続編です。
目次
CHAPTER 1 COVID-19患者対応の全体像
みんなで乗り越えてきた大阪市立十三市民病院の半年/COVID-19患者の入院から退院までの流れ/病院へ到着後/入院中/退院基準/退院時
CHAPTER 2 重症化を防ぐアセスメントと全身管理のポイント
COVID-19重症化のリスク因子/チームで早期に病態悪化を見つける/スタッフがわかりやすい呼吸管理/画像から重症化のサインをとらえる/糖尿病とCOVID-19の関係/COVID-19患者の栄養管理/COVID-19患者のリハビリテーション/COVID-19患者の褥瘡対策/COVID-19患者対応における医療安全管理
CHAPTER 3 病態別の治療とケア
データでみる十三市民病院のCOVID-19患者像
症例でみる治療とケア
CASE1 軽 症
症状は味覚障害、嗅覚障害のみ。無治療で軽快。
隔離解除にはPCR検査連続2回陰性確認が必要だった時期の症例
CASE2 中等症Ⅰ
睡眠時無呼吸症候群合併。持続気道内陽圧呼吸療法(CPAP)使用中のため、エアロゾル発生環境からの感染予防対策が必要であった症例
CASE3 中等症Ⅰ
ステージIV(肝転移、脳転移)の肺がん治療中にCOVID-19を併発した症例
CASE4 中等症Ⅰ
妊娠中にCOVID-19を併発し、全身状態が悪化したためステロイド治療を必要とした症例
CASE5 中等症Ⅱ
糖尿病合併。ステロイド治療により血糖コントロールが増悪し、インスリン強化療法を新規に導入した症例
CASE6 中等症Ⅱ
低酸素血症が悪化したが、挿管下人工呼吸管理を希望しなかったため、高流量酸素療法を行い軽快した症例
CASE7 中等症Ⅱ
自己での喀痰喀出が困難なため、頻回の喀痰吸引を必要としたが、エアロゾル飛散防護テントを自作して感染防止対策を行った症例
CASE8 中等症Ⅱ
呼吸不全悪化のため、高次医療機関へ転院。
挿管下人工呼吸管理を行われなかった症例
CASE9 重 症
呼吸不全悪化のため、高次医療機関へ転院。
挿管下人工呼吸管理を行われた症例
CASE10 重 症
前医で挿管下人工呼吸管理を受け、抜管2日目に転院。
酸素の減量、血圧・血糖コントロールを行い、無事に退院となった症例
CASE11 重 症
隔離が必要なため、家族の来院ができない状況で、面談にモバイルを使用した看取りの症例
CHAPTER 4 COVID-19患者対応に必要な基礎知識
1. 新型コロナウイルスとは?
2. 感染のメカニズム
3. COVID-19の感染経路
4. COVID-19の主な症状
5. COVID-19の経過
6. COVID-19の後遺症
7. COVID-19の検査
8. COVID-19の薬物治療
9. COVID-19の血栓予防
10. COVID-19とインフルエンザ
11. ワクチン開発の展望
COVID-19対応で使える資料