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ネガティブサポートからポジティブサポートへ

事例で見る 医療&ケアの〈望ましい〉言葉と関わり方

ネガティブサポートからポジティブサポートへ
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筆頭著者 木村 美也子 (著)

日本看護協会出版会

電子版ISBN 978-4-8180-2853-1

電子版発売日 2025年6月25日

ページ数 144

判型 四六

印刷版ISBN 978-4-8180-2924-8

印刷版発行年月 2025年4月

DOI https://doi.org/10.32181/9784818029248

書籍・雑誌概要

その「よかれ」、逆効果になっているのかも?
患者の4~5人に1人が医療者の言動を不快に感じ、相談をやめている?!
医療者による関わり(言動)は、患者・家族の心身の状態や健康行動に少なからぬ影響を及ぼします。時に「よかれ」と思っての行為が逆効果になることも。
対策は、まずそうした現状を知る・自覚すること、そして、正しく意図が伝わるよう変換する術を身につけることです。
本書では、著者の調査研究で得られた言説をもとに、患者らがどのような言動に傷つくか、エンパワメントされるかを対比させつつ具体的に示し、どうすれば正しく伝わるかを分析します。
自身の対応を振り返る、あるいは自信をもって継続することにつながるほか、他職種による不適切な対応の場面に遭遇したときにどうフォローすればよいかを考える糸口にもなります。
≪本書は第1版第1刷の電子版です≫

目次

I その言動(サポート)、正しく伝わっていないかも?
 1)ポジティブな意味の「サポート」が「ネガティブ」に受け止められてしまうとき
 2)医療者の言動が「ネガティブ」に受け止められてしまう背景
  (1)医療・ケアの現場における「ネガティブサポート」の特徴
  (2)「ネガティブサポート」抑制の難しさ
 3)医療者のネガティブサポートに着目する意義

II 意図を正しく伝えるには?
 1)型どおりの対応になっていませんか?
 2)先入観を持って対応していませんか?
 3)「わかっていて当然」との思いで接していませんか?
 4)病や障害に対するネガティブな考えが言動に出ていませんか?
 5)「がまんするのが当然」だと思っていませんか?
 6)訴えの軽視・拒否につながる言動を示していませんか?
 7)わずらわしさが表れていませんか?
 8)適度な距離を保てていますか?
 9)相手の背景にまで配慮できていますか?
 10)医療者側の都合最優先、のようになっていませんか?
 11)医療者間で意見を統一して対応していますか?
 12)「上から目線」になっていませんか?
 13)無意識のうちに壁を作っていませんか?
 14)医療者の言葉で相手が受けるショックを想像できていますか?

III 医療者の「望ましくない」「望ましい」言動―これまでとこれから―
 1)望まれる変化
 2)患者の権利意識の高まり
 3)医療者および医療者を取り巻く環境
 4)医療・ケア従事者の努力が希望に