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訪問看護、介護・福祉施設のケアに携わる人へ
コミュニティケア Vol.25 No.11
特 集1 高齢者の乾燥肌のケア
日本看護協会出版会
電子版ISBN 978-4-8180-2631-5
電子版発売日 2023年9月27日
ページ数 80
判型 A4変
印刷版ISBN 978-4-8180-2581-3
印刷版発行年月 2023年9月
書籍・雑誌概要
特 集1 高齢者の乾燥肌のケア
温度や湿度が下がり、ただでさえ乾燥しやすくなるこれからの季節、在宅生活では暖房等の使用や長時間の入浴など、乾燥肌(ドライスキン)となりやすい要因が増えていきます。
乾燥肌はどの世代の人にも起こり得るものですが、高齢者の肌はさまざまな機能が低下しており、特に乾燥しやすい状態となっています。乾燥したまま対策を講じずにいると、かゆみなどを引き起こし、掻き壊し等による痛みや不快感、睡眠障害などによって生活の質を低下させます。また、重大な肌トラブルにもつながる可能性があるため、健やかな皮膚を保つよう支援することが重要です。
本特集では、乾燥肌とかゆみのメカニズムについて述べた上で、日常でのアセスメントのポイントと予防的ケアを解説します。報告では、利用者の乾燥肌に気づき、保湿などの適切なケアを行うことで、QOLの改善やADLの維持につながった事例を紹介。資料では、薬局・薬店やインターネットなどで購入できるお勧めの保湿剤を剤形別に、その特徴とともに紹介します。
特集2:
訪問看護のオンコール体制
オンコール体制とは、夜間や休日の緊急時に備えて看護師が自宅などで待機し、利用者からの電話連絡があった際に対応すること、あるいは利用者宅に訪問してケアを行うことを指します。利用者が安心して在宅療養を継続するために、24時間まもり支えるオンコール体制は欠かせないものです。
一方で、オンコール勤務による看護師の心身への負担は小さくありません。看護師が感じる負担感には、適切に対応することへの不安、常にコールを気にしながらの生活、オンコールを担当することによる良眠の妨げなどがあり、オンコール勤務のないパート雇用や退職を選ばざるを得ない看護師も見られます。人材確保と体制強化の点からも、オンコール体制における看護師の負担軽減が求められます。
本特集では、オンコール勤務につく訪問看護師の現状を、負担感および睡眠への影響に関する調査研究から解説し、職員の労働環境整備における課題を提示します。報告では、利用者の安心と職員の負担軽減の両立に取り組むステーションから、オンコール体制の実際を紹介します。
目次
●第1特集
高齢者の乾燥肌のケア
〈解説1〉
乾燥肌とかゆみのメカニズム/袋 秀平
〈解説2〉
乾燥肌のアセスメントと予防的ケア/岡部 美保
〈報告1〉
利用者の生活習慣の中に無理なく導入・継続できたスキンケア/畑 千晶
〈報告2〉
踵部の褥瘡と角化型足白癬をスキンケアの継続により治癒/大内 淑子
〈資料〉
乾燥肌の予防にお勧めの保湿剤/岡部 美保
●第2特集
訪問看護のオンコール体制
〈解説〉
オンコール勤務につく訪問看護師の現状と課題/菊地 由紀子
〈報告1〉
5つの重点プロセスでオンコール業務の負担軽減/横山 郁子
〈報告2〉
「決して1人で判断しない」管理者を含む3名のオンコール体制/椎名 美恵子
〈報告3〉
緊急時も担当看護師が訪問する「マイナース制」/餅田 敬司
〈報告4〉
コール担当・出動担当の分業制でオンコール待機者の負担を軽減/藤野 泰平
〈報告5〉
「ナイトナース」配置で24時間営業を実現/木戸 恵子
●COLUMN
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ニュース手帳
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