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J. of Clinical Rehabilitation 30巻9号

認知障害のリハビリテーションUpdate

J. of Clinical Rehabilitation 30巻9号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2021年8月16日

ページ数 100

判型 B5

印刷版ISSN 0918-5259

印刷版発行年月 2021年8月

書籍・雑誌概要

認知障害のリハビリテーションUpdate
 厚生労働省の発表によると,65歳以上の高齢者3,079万人において,認知症患者の数は約462万人,軽度認知障害(mild cognitive impairment;MCI)をもつ高齢者は約400万人と報告されている(2012年時点).さらに,2025年には認知症患者は700万人に著増するとされている.
 厚生労働省は2017年7月,「認知症施策推進総合戦略?認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~(新オレンジプラン)」の改訂を発表し,数値目標の変更やより具体的な施策が提示された.
 医療従事者に限らずすべての人達(認知症の介護家族も,現在はそうではない人も)が社会全体で認知症の方を支えてゆく,そのような仕組み作りが求められている.一方,研究者は早期発見(認知症が出現する“前”の段階での診断)と,脳病変の進行を止める根本治療法の開発に全力を挙げている.
 本誌では2016年9月号で「認知症患者のリハビリテーションと社会参加」という特集を組んだ.それから,約5年が経過した.この間に,新オレンジプランが改訂され,「認知症疾患治療ガイドライン2010」が7年ぶりに改訂され,「認知症疾患診療ガイドライン2017」として公開された.また,さまざまな動物モデルに対する介入研究が精力的に行われている.
 そこで,本特集では,認知障害のリハビリテーションに関する最新情報をわが国の認知リハビリテーションにおけるトップランナーに解説いただいた.
 すなわち,冨田先生からは,総論としての認知症とMCIの現状と課題を,菱谷先生からはオレンジプラン,新オレンジプラン,認知症施策推進大綱の内容を,藤生先生らからは認知症のリハビリテーションを,田中先生からはMCIのリハビリテーションを解説していただいた.また,佐々木先生らからは動物モデルからみた認知症に対するリハビリテーションの可能性を解説していただいた. 人類の長い歴史の中では,認知症は比較的最近知られるようになった疾患であり,介護に加え,家庭や職場,ひいては社会に大きな影響を与える.特に超高齢社会であるわが国での問題は深刻であり,予防・治療・リハビリテーションのすべてにおいてわが国が先導的な役割を果たすことが期待されている.本特集が,リハビリテーション医療関連職の日常診療にも大いに役立つ企画になるものと期待している.(編集委員会)

目次

認知症と軽度認知障害(MCI):現状と課題  冨田尚希
オレンジプラン,新オレンジプランから認知症施策推進大綱へ  菱谷文彦
認知症のリハビリテーション  藤生大我,山口晴保
MCIのリハビリテーション  田中尚文
動物モデルから見た認知症に対するリハビリテーションの可能性  佐々木諒,阿部康二
■連載
巻頭カラー  見て学ぶ 脳卒中診察手技 
7. 筋緊張  向野雅彦 
リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線 
6.島根大学病院リハビリテーション科における周術期リハビリテーション活動―食道がん術前集中リハビリテーションを中心に―  馬庭壯吉,岸咲貴子・他 
ヘルステックとリハビリテーション医療 
3. MR技術のリハビリテーション医療への応用  田口周,久保田良・他 
ニューカマー リハ科専門医 
  佐藤知香 
新型コロナウイルス感染症とリハビリテーション医療 
2. 重症COVID-19患者における急性期リハビリテーション治療と機能障害  佐伯拓也,中村健 
リハビリテーションと薬剤 
2.多剤内服(ポリファーマシー)  松本彩加 
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで 
11. 生存時間解析  平川晃弘,佐藤宏征 
リハスタッフが知っておくべきプレゼン(学会発表・講演)のコツ 
3.症例プレゼン1:基本はまずはアウトプット:自分の外を意識する-前編  松尾貴公 
心に残ったできごと―リハビリテーション科の現場から 
国立身体障害者リハビリテーションセンター時代の津山直一先生と初山泰弘先生の足跡とリハマインドについて  陶山哲夫