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J. of Clinical Rehabilitation 30巻1号

チームマネージメント-リハビリテーション科医の視点

J. of Clinical Rehabilitation 30巻1号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2021年1月18日

ページ数 100

判型 B5

印刷版ISSN 0918-5259

印刷版発行年月 2021年1月

書籍・雑誌概要

チームマネージメント-リハビリテーション科医の視点
 リハビリテーション医療では,多くの職種がかかわりチームを形成して治療にあたる.リハビリテーション科医は,そのなかで舵取り役として,患者にとって最大・最良の力を発揮できるように調整をする.このチームマネージメントの必要性と重要性は,おそらく多くの人が理解をしているが,一方でその実際や具体的方策については十分な議論はなされていない.
 リハビリテーション科医のかかわるマネージメントは,症例レベル:患者の担当チームとしてのチームマネージメント,多職種連携:リハビリテーション科医主導の多職種連携におけるチームマネージメント,リハビリテーション科レベル:診療科としてのマネージメント,病院レベル:リハビリテーション病院としてのマネージメント等,さまざまである.
 本特集では,日頃第一線で試行錯誤しながらチーム医療を実践している先生に,チームマネージメントのあり方について執筆していただいた.リハビリテーションチームの概論(大高洋平氏)から始まり,重度障害のある困難症例のリハ医としての舵取りの実際(松浦大輔氏),多職種連携チームマネジメントの例として,骨転移キャンサーボード(石田由佳子氏・他)そしてCOVID-19流行下でのリハビリチームのマネージメント(森 直樹氏),リハビリテーション科としてのマネージメント(小口和代氏・他),最後にリハビリテーション病院全体のマネージメント(小川太郎氏・横串算敏氏)について,実践のなかで得られた貴重な経験とチームやマネージメントについての考え方を惜しみなく紹介していただいた.
 これらの報告を読むと,リハビリテーション科医のマネージメントがいかに多様であるかということを再認識する.そして,マネージメントを行ううえでの課題を明確にし,1つひとつ地道に解決をし,適切にシステム化するということがいかに大切かということにも気づかされる.
 本特集が,他人から見れば一見わかりにくく何をしているのかわからない,マネージメントという厄介な仕事に日々汗をかきながら取り組んでいる皆様の一助になれば幸いである.(編集委員会)

目次

リハビリテーションチーム再考  大高洋平
困難症例に対するチームマネージメント  松浦大輔
骨転移キャンサーボードにおけるチームマネージメント  石田由佳子,塚本真治・他
COVID-19流行時におけるリハビリテーションチームのマネージメント  森直樹
リハビリテーション科としてのチームマネジメント  小口和代,酒井元生・他
ドラッカーとラルーに学ぶ回復期リハビリテーション病院のチームマネジメント  小川太郎,横串算敏
■連載
巻頭カラー  リハの現場で役立つ! 目で見る動作・歩行分析 
12. 脊髄小脳変性症  浅倉靖志,菊地豊 
こういう工夫でこんなに変わった! アドヒアランスやコンコーダンスを高めるリハビリテーション 
12.NAFLD/NASH  水田敏彦 
オーストラリアのリハの現場より 
第9回 在豪日本人高齢者の実情と非営利団体(NPO)の役割  渡辺百合子 
重度障害、重複障害に対する私のリハビリテーション治療経験 
6.長期の経過を経て職業復帰し,社会的な役割を確立した頸髄損傷者の一例  古澤一成,德弘昭博 
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで 
4. 母集団とサンプル、パラメータの推定  牧迫飛雄馬 
今伝えたい! 脊髄損傷治療の現状と課題 
7. 脊髄損傷者とスポーツ  尾川貴洋 
更生・康复・復健・リハビリテーション 
第7回 活動を妨げる傷病と障害  江藤文夫 
心に残ったできごと―リハビリテーション科の現場から 
頸損介助犬ユーザーの医療不信と一家の大黒柱のマイホーム  高柳友子 
臨床経験 
リハビリテーション病院においてセフトリアキソン2g/日の5日間の投与で偽胆石を生じたパーキンソン病の1例  中西俊人,徳永誠・他
窒息後の気管切開孔を閉鎖し経口摂取が再開できた筋強直性ジストロフィーの1例-嚥下リハビリテーション・歯科治療・送気訓練の有用性  徳永誠,鮫島靖浩・他

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