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医学のあゆみ294巻10号

分子基盤に基づくメカノバイオロジーの臨床応用最前線

医学のあゆみ294巻10号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2025年9月8日

ページ数 120

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2025年9月

書籍・雑誌概要

分子基盤に基づくメカノバイオロジーの臨床応用最前線
企画:曽我部正博(金沢工業大学人間情報システム研究所)

・「メカノバイオロジー」は2015年に「AMED-CREST/PRIME メカノバイオ(略称)」が発足して以降,研究者数が急速に増加し,現在はまさに成長期にある.
・日本のメカノバイオロジーは医系研究者の層が厚く,そのさらなる発展には分子・細胞レベルの基礎研究との連携が鍵となる.基礎と応用の隔たりはまだ大きいが,それは今後の発展の余地ともいえる.
・本特集では,分子センサーと疾患の連関,組織レベルでのメカノ応答,メカノバイオロジーの臨床応用やウェアラブルデバイスによる疾患の診断・予防・治療の役割など,各著者の成果を中心とした基礎研究と臨床研究に関して,鮮度の高い情報を5章にわたってまとめる.

目次

■メカノセンシングの分子基盤と疾患
PIEZOチャネルと疾患
生体の機械受容応答におけるTRPV2の役割
焦点接着斑と接着結合の力学状態による細胞増殖の制御――がん細胞増殖との関連
ずり応力センシングと疾患
■メカニカルストレスに起因する疾患――治療標的の同定に向けて
心臓におけるメカニカルストレス応答機構とその破綻による心不全発症のメカニズム
高血圧および高血圧性腎障害の病態生理におけるメカノチャネルPiezoの役割――臓器障害的か臓器保護的か?
筋萎縮・サルコペニア
変形性関節症と関節のメカノバイオロジー
メカニカルストレスと疼痛
がん間質の線維化およびがん物理的特性の制御機構と臨床応用
■発生・再生・修復のメカノバイオロジー
発生・形態形成のメカノバイオロジー
神経回路形成を担うメカノバイオロジー機構
血管新生のメカノバイオロジー
メカノバイオロジーを基軸とする,骨格筋の恒常性維持機構
線維化のメカノバイオロジー
■次世代メカノセラピーの開発
運動とマイオカイン分泌,運動療法への応用の可能性
理学療法の分子基盤
治療に役立つリンパ系のバイオレオロジー特性
メカノバイオロジーを用いた人工腱・靭帯の開発
持続性適応機能を有するサイボーグ義手の開発
■超音波医療の最先端
循環器領域と神経領域における低出力パルス波超音波治療の開発
前立腺癌に対する超音波照射治療
声帯粘膜に対する超音波振動圧刺激の応答解析
超音波医療技術の将来展望――ウェアラブル超音波を中心として