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医学のあゆみ294巻5号

頭痛診療の新潮流――神経科学の進歩がもたらす治療戦略

医学のあゆみ294巻5号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2025年8月4日

ページ数 120

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2025年8月

書籍・雑誌概要

頭痛診療の新潮流――神経科学の進歩がもたらす治療戦略
企画:竹島多賀夫(富永病院脳神経内科・頭痛センター)

・頭痛はありふれた症状であるが故に,片頭痛,緊張型頭痛に代表される一次性頭痛は医学的にはあまり重視されてこなかったが,重要な領域として学会のトピックスなどに取り上げられるようになってきている.
・わが国ではトリプタンが次々と上市されて以来,頭痛診療が大きく変化してきた.2021年からはカルシトニン遺伝子関連ペプチド関連抗体薬やラスミジタンが上市され,経口CGRP拮抗薬(ゲパント)の開発治験も進み,上市がカウントダウンの状況である.
・本特集は,頭痛に関わる知識のupdateのため,片頭痛,緊張型頭痛,三叉神経・自律神経性頭痛,二次性頭痛といった定番のテーマに加え,痛覚変調性疼痛をはじめとする最近の話題を盛り込み解説する.

目次

頭痛の疫学,疾病負担および労働生産性への影響
■片頭痛の病態・診断・治療
片頭痛の病態生理
片頭痛の分類と診断基準
片頭痛の急性期治療戦略
片頭痛の予防療法
片頭痛の新規治療薬――CGRP関連抗体薬,CGRP受容体拮抗薬(gepant),PACAP関連薬剤
■緊張型頭痛,三叉神経・自律神経性頭痛,その他の一次性頭痛疾患
緊張型頭痛の診断と治療
反復性群発頭痛,慢性群発頭痛の病態・診断・治療
群発頭痛以外の三叉神経・自律神経性頭痛
その他の一次性頭痛疾患――睡眠時頭痛を中心に
■二次性頭痛
危険な二次性頭痛の誤診を避け適切な治療へつなげるために――レッドフラッグとグリーンフラッグを用いた頭痛患者の初期評価
頭部外傷および開頭術による頭痛の最新知見
可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)と脳静脈洞血栓症(CVT)の診断・治療戦略
■頭痛医療のトピックス
神経調節療法(neuromodulation)の現状と展望
片頭痛と痛覚変調性疼痛
片頭痛等価症と不思議の国のアリス症候群
頭痛医療におけるDX,ICTとAI活用
日本頭痛学会の歴史と役割――日本頭痛協会,JPAC,GPACHおよび国際学会の動向
「頭痛専門医への道」プロジェクト――専門医資格の意義とキャリアパス
小児の頭痛――基礎知識と最近のトピックス
高齢者頭痛――健康寿命・幸福寿命の延伸に向けて