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雑誌
医学のあゆみ292巻7号
過労死等研究の現在地――10年間の成果と今後の方向性
医歯薬出版
電子版ISBN
電子版発売日 2025年2月17日
ページ数 70
判型 B5
印刷版ISSN 0039-2359
印刷版発行年月 2025年2月
書籍・雑誌概要
過労死等研究の現在地――10年間の成果と今後の方向性
企画:高橋正也(労働安全衛生総合研究所過労死等防止調査研究センター)
・働くこと.その過程が思ったとおりに展開するのはあいにく少ない.しかし,長時間の労働や低質な労働環境のせいで病気になって命を失ったり休職したりすることは,なんとしても防がなければならない.
・2014年11月に施行された「過労死等防止対策推進法」は“調査研究”を第一に据えている.施行から10年を経た今,本特集では,過労死等労災事案の経年的動向,脳・心臓疾患事案の特徴,精神障害・自殺事案の特徴,労働安全衛生総合研究所の現場介入チーム・実験研究チーム・対策実装研究チームの成果,地方公務員における過労死等の現状と課題,産業医科大学ストレス関連疾患予防センターの成果と課題について,各研究の主担当者が解説する.これらの知見を踏まえたうえで,過労死等研究の今後の方向性を提示したい.
目次
過労死等労災事案の経年的特徴
過労死等としての脳・心臓疾患の実態とその発症メカニズム
過労死等としての精神障害・自殺の特徴
職場の特性に応じたテーラーメイドの疲労対策の重要性――職場の疲労カウンセリング
過労死等防止調査研究センター実験研究の成果
過労死等防止調査研究センター対策実装研究チームの成果
地方公務員における過労死等の現状と課題
産業医科大学ストレス関連疾患予防センターの取り組み
過労死等研究の今後の方向性
TOPICS
【整形外科学】
Tric-b遺伝子欠損による非典型的な成長板軟骨細胞死と低身長
【呼吸器内科学】
抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎に伴う間質性肺疾患における新たな予後予測マーカーの開発――血清インターフェロン-λ3
連載
【自己指向性免疫学の新展開――生体防御における自己認識の功罪】
24.免疫受容体が認識する代謝物リガンドの網羅的探索に向けた解析システムの開発
【細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望――臨床への展開】
10.間葉系幹細胞の免疫調整能を応用した難治性腎疾患治療
【ケースから学ぶ臨床倫理推論】
1.応招義務
FORUM
【数理で理解する発がん】
20.発がんは体細胞の進化のプロセス
【戦争と医学・医療】
12.藤田嗣章と日本の植民地医学