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医学のあゆみ291巻9号
細胞外小胞・エクソソームの医療応用の未来
医歯薬出版
電子版ISBN
電子版発売日 2024年12月2日
ページ数 240
判型 B5
印刷版ISSN 0039-2359
印刷版発行年月 2024年11月
書籍・雑誌概要
細胞外小胞・エクソソームの医療応用の未来
企画:藤田 雄(東京慈恵会医科大学次世代創薬研究部,同呼吸器内科)
・細胞が放出する微小な“メッセンジャー”であるエクソソーム. がん転移,疾患診断,薬物デリバリー,さらには生物種を超えた情報伝達まで,細胞外小胞(EV)のかかわる生命現象の解明が加速している.
・EVを用いた新規治療薬の開発が実用化段階に入り,関連産業も活発化している.治療用製剤の安全性に関する議論,世界市場の動向など,医療応用に向けた最前線も紹介する.
・生合成機構や動態研究,分析技術,疾患との関連,規制の動向など,基礎研究から臨床応用まで多角的な視点でEV医療の未来に迫る.次世代医療の鍵を握るエクソソームの可能性と課題をこの一冊に凝縮.
目次
[特別巻頭言]新しい創薬研究としてのエクソソーム
■基礎研究および最近の研究トピック
細胞外小胞の生合成機構
細胞外小胞の動態研究
細胞老化と細胞外小胞
血管機能と細胞外小胞
細胞外小胞による免疫制御
細胞外小胞を用いた薬物送達とペプチド化学の活用
細胞外小胞を用いた核酸医薬送達
細胞外小胞における糖鎖
■疾患における細胞外小胞研究
脳疾患・パーキンソン病における細胞外小胞
血液疾患領域における細胞外小胞
肝疾患領域における細胞外小胞
膵臓がんにおける細胞外小胞
産婦人科領域における最新細胞外小胞研究
細胞外小胞のプロテオーム解析とがん診断
■細胞外小胞を用いた新規技術
1粒子・超解像同時観察による細胞外小胞の動態解明
細胞外微粒子の非増幅遺伝子検査法
ナノデバイスによる細胞外小胞回収法
涙液中の細胞外小胞を用いた診断
イムノクロマト法による細胞外小胞の検出と診断,検査への応用
臨床検査への実用化を見越した全自動細胞外小胞回収および測定系の構築
細胞外小胞の表面抗原に対する抗体の利用
■細胞外小胞を用いた創薬開発
肝硬変における細胞外小胞治療
肺疾患における細胞外小胞治療
間葉系幹細胞由来細胞外小胞の実用化に向けた研究開発
植物由来小胞を担体とした新規DDS開発
アディポネクチンの細胞外小胞量調節を介した新たな作用機構
特殊ハイドロゲルを用いた細胞外小胞精製法
細胞外小胞を用いたワクチン開発
デザイナーEVを活用したEVの理解と発展的利用
■実臨床を目指して
細胞外小胞研究のあり方と臨床研究への応用
非臨床安全性評価におけるNew approach methodsとしての細胞外小胞の活用
PMDA専門部会における細胞外小胞治療用製剤の考え方
細胞外小胞産生用培地および培地最適化技術の開発
細胞外小胞創薬が作り出す新しい市場
アンチエイジングとエクソソーム