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医学のあゆみ291巻5号

腸内フローラの研究進展と臨床応用

医学のあゆみ291巻5号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2024年11月4日

ページ数 120

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2024年11月

書籍・雑誌概要

腸内フローラの研究進展と臨床応用
企画:竹田 潔(大阪大学免疫学フロンティア研究センター)

・腸内細菌(腸内フローラ)は,免疫によって認識・排除されることなく,むしろ健康維持に極めて重要な役割があり,腸管上皮細胞や腸管粘膜固有層に存在する免疫細胞,さらには遠隔組織の機能を制御する細菌も存在する.長年不明だった実態が,次世代シークエンサーの開発や培養技術の革新により明らかになってきた.
・共生する腸内細菌(腸内フローラ)のバランスが異常になると,さまざまな疾患の発症につながり,また,その病態と深く関わっていることも明らかになってきている.
・本特集では,基礎研究分野の最先端,臨床医学分野における治療応用の最前線を紹介する.

目次

■基礎研究の進展
口腸臓器連関から紐解く炎症性腸疾患――口腔細菌の腸管定着戦略
腸脳相関における腸内細菌の役割
腸肝軸を介した腸内細菌関連因子が関わる肝臓のホメオスタシスと病態
短鎖脂肪酸と腸内細菌叢
上皮バリアと腸内細菌
バクテリオファージと腸内細菌
マイクロバイオームによる消化管感染の制御
代謝性疾患と腸内細菌
プロバイオティクス研究の最新動向
IgA抗体と腸内フローラ――有用菌/病因菌識別と臨床応用
腸内細菌由来代謝物の機能
■治療への応用
循環器疾患と腸内細菌叢ならびに腸内細菌関連代謝物
新しいステージに入った多発性硬化症の細菌叢研究
過敏性腸症候群と腸内細菌
生活習慣病と腸内細菌――予防と治療の展望
炎症性腸疾患に関係する腸内細菌についての知見
実装化に向けた腸内細菌叢移植療法の現状と展開